心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

なんとなく思う気持ち

2008-02-14 | 漢詩
                          (はがき)  



1/26のブログ でも一度書いたけれど。
今日、一応バレンタインデーに寄せて・・・高啓の詩。


  渡水復渡水   水(川)を渡り また水(川)を渡り
  看花還看花   花を看(見) 還(また)花を看る
  春風江上路   春風(のそよぐ) 江上(川沿いの)路を歩くうちに
  不覚到君家   不覚(いつの間にか) あなたの家に着きました



この詩、大好き。
本当は、恋の歌ではなく、友への思いを歌った詩。

約束の時間など決めずに、春風に誘われるまま、咲く花を愛でつつ、
足が自然に友の家へと向かい、ふと気づいたら着いていたという詩。

春にはまだちょっと遠いけど・・。

恋ではなくても、こんな風になんとなく誰かを思う気持ちっていいなぁって思う。

辿り着いて、たとえば相手が不在でも「ま、いっか」って、
また来た路を、あるいは気分を変えて別の路を帰る、
そんな自由な心で、誰かを思っていたいです。





コメント (8)
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