心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

2011 書TEN at 新潟 

2011-12-15 | 書TEN

                    「只在(ただある)」 A2パネル

 

 

昨日のつづき。

今回の48点の中では大きいA2サイズの「只在(ただある)」。

 

ここ数年の私の作品テーマというか、そんな風に生きたいなぁっていう思い。

もっとででーんって、でっかっく書きたいって思いもあったけれど、

たぶん今の私の気持ちの中では、これくらいのサイズだったのかな・・。

 

今年は東日本大震災があり、その後も国内だけではなく世界各地でも災害が。

そのたびに自然の力、人間の無力さを、絶望的なほどに思い知らされ。

何もできない自分に、苛立ちや諦めやらを感じたり。

 

そんな中で、今回の書TENのテーマ「生きる」を得て、

48文字による 「生きている間には」というタイトルの作品に向かいました。

 

 

 

「生きている間には」

 

 

生きている間には、数えきれない程の出来事や思いがあります。

怒りや憤り、悲しみや別れといった辛いこともある一方、信じること、愛すること、

許すこと、夢や憧れといった明日へ向かう力も、私たちは持っていると思うのです。

 

そんな思いを、四十八の文字や表現に託しました。

たった一つも文字も、重ねると単語となり、ことばを生み、もっともっと意味は

深まっていくのです。

そう思うと、どんな文字もかけがえのない存在なんだと思えてきます。

 

たとえば、文字をただの伝達の道具としてではなく、一人の人、一つの命と思った時、

改めて、一人一人の存在の尊さを感じました。

 

今回は、自分で一枚一枚裏打ちをし、文字と語り合いながら

パネルに貼り込み作業をしました。

 

初めての手仕事、不出来な部分もありますが、この作業も含めて、

自分にできることを精一杯、こつこつと重ねていくことが

「生きる」ということなのだと感じました。

 

数万とある文字の中からそれぞれに今、心に浮かんだものを、

生きていく中での力、守り神として頂けたら、文字も私もうれしいです。

 

 

 

左から 寂・跡・貫・吐・悩・嘆

 

  

明日は午前中で仕事を早退して、再び新潟へ向かいます。

陳列の日は暖かかったけど、明日から雪のようですが、

雪国は初めてなので、それもまた楽しみです。

 

明日はバスじゃなくて新幹線で1泊。

最終日の17日は、朝9時から午後3時半までの開催です。

お近くの方は、是非お立ち寄りくださいませ。


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