心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

線のお蔭で生きている

2008-02-01 | 書の話
                    木簡臨書(柿渋で染めた半切に~部分)


書は線が命とも言われている。

命・・・。 
つまり線は、その瞬間の顔であり、soul(魂)であり、個性でもあり。
線は書いた人の、その時の感情や性格、思想までも映し出す。

線は生き物だから、日々変化する。

その日、なりたい自分を線で表現する。
あるいは、キライな自分を線にぶつけてみる。

時には切るように。
時にはやさしく包み込むように。

囁くように、呟くように。
叩くように、くすぐるように。

流れるように、立ちつくすように。
叫ぶように、歌うように。

閉ざす日もあれば、解き放つ日もある。
怯える日もあれば、奮い立つ日もある。

泣いたり、笑ったり。
蹴飛ばしたり、つつきあったり。

線は、日々変化する。
線に託して、私も日々変化する。

私は線のお蔭で生きている。
書に出会えてよかった。







コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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本当だ! (まつこ)
2008-02-02 12:47:05
わ~ 線を見ているだけでドキドキします!
柿渋のムラもとっても素敵ですね!
返信する
わぁ (沙於里)
2008-02-03 03:20:56
ホントですか~
ありがとうございます。
この線は、たぶん私の根っこにある部分のような気がします。
返信する

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