心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

蔓草よりも杉のように

2010-02-10 | 山頭火・放哉・良寛
                               (半紙)
 
からむものがない蔓草の枯れてゐる  by 山頭火

僕は蔓草のような生き方はしたくない。
できれば杉のように、すくっと自分の足だけで立っていられるようでありたい。

大学の頃、友人がよくそんなことを言っていたっけ 

以来、蔓草を見ると、その生命力に圧倒されながらも
う~ん、ごめん・・確かに君のようには生きたくないなぁと 

蔓草は、何かに絡みついていないと生きては行けないわけで。
その上、絡みついているものを侵食してしまうこともあり。

その後、たまたま武者小路実篤のこんな詩にも出会い 

 俺達は杉の林
 協力はするが
 独立する

かっこいいなぁ・・とスカッとしたっけ 

ところで、からむものがないと蔓草は枯れてしまうのかしらん。

どうせいつか枯れるなら、絡みついたままではなく
からむものがない姿で・・の方が美しいのになぁ・・なんて、ふと。

でもほんとうは、蔓草に抱きつかれながらも、
笑顔で枯れてゆくような杉に憧れるなり 
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする