心の免疫力~書とことばから

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獨坐大雄峯と書くには

2010-02-24 | 漢詩
                            (大判はがき)

獨坐大雄峰 (どくざだいゆうほう)
大雄峯に向かい一人座禅す。

書では割とよく書かれる文言。碧眼録より。

羊毛でじっくり粘って書いたつもりだけど、
ことばの意味合いからすると、伸びやかさも足りない。。

やっぱりこのことばは、せめて半切位の大きさに
で~んと広がる中国の山並みのようなスケールで表現せねば。。

イメージはこんな感じ(↓中国・黄山)



あれは・・もう20年近く前、私の師が団長を務められた書の団体での
中国ツアーに母と一緒に参加して、この断崖絶壁のような 黄山 にも登った。

途中、誰が運んで作ったのかと信じられないような長く傾斜のある石段が続き、
年配者は途中から、強力(ごうりき)と呼ばれる青年二人が背負う
時代劇に出てくるような籠に揺られたり、おぶってもらって登る人もいたり。

運悪く頂上に着く手前で、雨は降り出すし寒いし、霧で何も見えなくなるし。
それでも、この写真のような景色の感動と、登りきった達成感もあって
辛かったという印象は残っていなくて 

黄山には仙人が住むと言われているそうだけど、
訪れる人たちを、仙人がどこかで見守っていてくれるのでせう。

う~ん。久々に黄山の景色を見ていたら、イメージ沸いてきた。
Kさん、そういえば蘭秀会展にこのことば選ばれたような 

「獨坐大雄峯」を書くには、まずはこんな景色を眺めて、感じるなり~。
でもって、私も次回はもっと堂々と悠々と雄々と・・書いてみたいでありんす 

黄山の景色はこちらのブログで拝見できます→中国ぶらぶらある記
コメント (2)
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