心の免疫力~書とことばから

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雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

蔓草よりも杉のように

2010-02-10 | 山頭火・放哉・良寛
                               (半紙)
 
からむものがない蔓草の枯れてゐる  by 山頭火

僕は蔓草のような生き方はしたくない。
できれば杉のように、すくっと自分の足だけで立っていられるようでありたい。

大学の頃、友人がよくそんなことを言っていたっけ 

以来、蔓草を見ると、その生命力に圧倒されながらも
う~ん、ごめん・・確かに君のようには生きたくないなぁと 

蔓草は、何かに絡みついていないと生きては行けないわけで。
その上、絡みついているものを侵食してしまうこともあり。

その後、たまたま武者小路実篤のこんな詩にも出会い 

 俺達は杉の林
 協力はするが
 独立する

かっこいいなぁ・・とスカッとしたっけ 

ところで、からむものがないと蔓草は枯れてしまうのかしらん。

どうせいつか枯れるなら、絡みついたままではなく
からむものがない姿で・・の方が美しいのになぁ・・なんて、ふと。

でもほんとうは、蔓草に抱きつかれながらも、
笑顔で枯れてゆくような杉に憧れるなり 

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8 コメント

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Unknown (clayman)
2010-02-10 09:54:05
『でもほんとうは、蔓草に抱きつかれながらも、
笑顔で枯れてゆくような杉に憧れるなり』

いいですね。沙於里さんの心情が滲み出ているようで。。(⌒∫⌒)
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Unknown (またさんの執事)
2010-02-10 18:14:29
この詩、色々と考えさせられました。

蔓草と杉・・・私は沙於里さんの思いに歓心しました
そしてやっぱり、沙於里さんの人柄が

もうclaymanさんが先におっしゃってますが
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蔓草か・・・ (みのり)
2010-02-10 21:18:18
蔓草と杉で人生を語るなど、
私にはとても及ばぬことです。

ただただ私は蔓ものを写すことが好きなので
枯れてカリカリになっても
そのしつこく絡まったままでいるしたたかさがたまりませ~ん。
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claymanさん (沙於里)
2010-02-11 00:00:11
ただただ憧れ。
しかも湿っぽい犠牲的精神じゃなく
あっけらかんと、あばよって笑顔の人に出会えたらしあわせ
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またさんの執事さん (沙於里)
2010-02-11 00:04:26
いえいえ、私が・・じゃなくて憧れです
大学の頃、この実篤の詩に出会ったとき
ぐんっと心に響いたのを今でも覚えています
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みのりさん (沙於里)
2010-02-11 00:07:12
蔓からしたら、一生懸命生きてるのに!って
文句のひとつも言われそうですね

・・したたかさ、うん確かに
それがまた、たまりませ~んって思う気持ちも
また、たまりませんね~
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Unknown (ichii)
2010-02-11 21:44:03
私はこの句を見た時、
思わず人間のことを思ってしまいました。
人間は支え合い、
助け合わなければ生きていけないんだよ、って。
頼るというより、お互いの生き方を尊し合うというか。
私が、蔓植物が好きだからかもそんな風に思ったのかも。
自由で柔軟で、どこまでも強かで逞しく、
そのくせしなやかで美しいカーブを作りながら
自分の世界を広げていく、
そんな蔓植物が好きだからかもしれませんね。笑
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ichiiさん (沙於里)
2010-02-11 22:19:40
>人間は支え合い、助け合わなければ・・
うん、そうですね。そんな風にも感じます
ichiiさんの蔓の写真には、自由で強かで逞しい蔓へのエールのような思いを感じます
私も蔓植物は好きで、ベランダには数種。
たぶんものごとは、生きている今の自分の状態によって、見え方も違ってくるのかもしれないですね。
今は・・蔓の圧倒的な生命力に、負けちゃうのかも(^^;)
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