心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

石鼓文の線と造形

2009-03-11 | 書の話
      
             

蘭秀会にもいらして下さっているKさんの作品。
某公募展(ん?なぜ奎星展と書けないのかと自問自答→ええい書いてしまえ~ )に、
石鼓文の一節の臨書作品を出品され、準特選を受賞されました~!
おめでとうございま~す

よくこんな・・複雑で見たこともないような文字なのに。。
強い線、造形の面白さ、全体のバランス、文字と文字の響き合い・・・に
しばし佇み。。

最初の文字の天を掴もうとする両手、その次はその手の方向を示し
3つ目の文字は、なんだか重たいものを持たされて歩いているような姿
その下の文字は身軽に軽快に歩き、その下は大きな目でその左の文字を眺め。。

最後の文字の後ろ足? 向かって右下側になびいた線が、何とも色っぽく
それでいて全体を包んでいるようで・・

なんともいえない偶然の出会いのような、心地よさを感じて

石鼓文や金文、甲骨文は、線や造形力を鍛えてくれる。

なぜなら、もともとは骨や鋳物に彫られた文字ゆえに直線的だったり、
強くて単純で素朴な線だったりするから。

それに、文字の意味や形がわからない分、逆に美しい型にはまった形や、
意味に頼ることなくも負けることもなく、自由に表現できるような気がするから。

う~ん。私も書いてみたくなりました~!
展覧会が終わったら、またじっくり勉強しよ~っと。

Kさん! たくさんの刺激をありがとうございます
そして、受賞おめでとうございます!



コメント
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