第1に、「革命。」とは、極めて『政治』的な現象であって、この点で、『社会』的な現象としての「現代化。」と、やや、おもむきを、異にします。
第2に、それ故に、「革命。」では、『情念』より、現実的な『力』が、ものをいいます。 そして、『力』というものは、本来は、人々の確かな情念を背景として、つくられるものですが、政治としての『力』は、極めて、「あいまいな情念。」を、操作的に扱うことによっても、つくり出せるわけです。
たとえば、ニセのイデオロギー、人々の中の下等な情念を、かきたてる、デマゴギー型のプロパガンダによってなど、でっちあげられた、ニセの革命が多いということです。
第3に、「革命。」は、旧制度を打倒して、新しい制度をつくることに、性急なため、人々の本当の確かな情念を基礎に、つくり出すことを、忘れがちです。
そのため、新し制度は、大てい「不安定。」で、人々を失望させる、ということになりがちです。
最後に、「革命。」は、ラディカルですが、「現代化。」は、穏やかな形で、自然に行われます。 そして、今日必要なのは、「革命。」ではなく、本当の意味での「現代化。」なのです。
すなわち、「現代化。」という、立場から、今までの日本の制度を見直し、今日の日本人の生活や、風土の底に沈んでいる、情念の中から、本当に明日の日本の制度として成り立ちうる、確かなものを掘り起こし、それを『徐々』に表化していくことなのです。
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