サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

体操、すごかったね

2016年08月09日 22時09分49秒 | 私の日記
オリンピックの体操、金メダル、良かったですね
みんなの思いが一つになって、ミスが出ても次の人がそのミスを挽回する。チーム戦の醍醐味だ。みんな予選の時のミスを引きずらずに、しっかり修正してきた。これもすごいことですね。本当におめでとうございました

体操は、見るのはいいが、自分でやるとなると・・・。
忘れもしない、小学校2年生の体育での鉄棒。そう逆上がりである。
ほとんどの子は余裕で出来るのに、私はなかなかできない。放課後のグランドで遅くなるまで練習した記憶がある。
どうにかこうにか出来るようになったのだが、あまり鉄棒は好きではなかった。
中学の体育でも鉄棒があった。今度は蹴上がり。練習では全くできなかった。全く要領がつかめない。それでもテストの時、初めてできた。しかも出来たのはその1回だけだ。その後は2度とできなかった。
本番には強いんだ。勝手によう思い込むようになった。

高校では鉄棒ではなく、バク転。これまた全然できない。いつもマットに頭から激突。しかし、これもテストの時、出来てしまった。勢いよく後ろに飛んだら、自然と手が付き、体を支えることが出来た。そのまま手を突き放し起き上がる。「サワちゃん、やったね」ほめてもらえると、やっぱりうれしいもんだね。

オリンピックの体操を見ると、いつも
「すごいな~、何であんなこと出来るんかな」
感心しきりである。すごいな~。曲芸みたいな技、よくできるな。

観客席で見守る親御さんたちの必死な姿も、良かったですね。
自分の子供の演技を見ることが出来ずに、うつむいていた内村選手のお母さん。ハラハラドキドキで見れないんだろうな。

私の息子は、高校の時、長距離走をやっていた。初めて大会での息子の走りを見た時、思わず涙がこぼれてきた。決して早くない、というよりむしろ遅いほうだ。どんどん集団の後ろのほうになっていく。でも、それでも必死で走り続ける息子を見ていたら、あきらめずに、投げやりにならずに、必死で前を向いて走る息子を見ていたら・・・
自然と涙があふれていた
家に帰って、サキさんに話すと、サキさん、見てもいないのに、私の話を聞いただけで目が潤んでいた。

一生懸命がんばる姿は、やはり美しいですね。
結果は関係なく、やりきった人は美しいですね。
今までず~~っと中途半端を絵にかいたような生活の私。
最後に何かやりきれるといいですね
それはやはり、サキさんの事かな

サキさんへの思いをこれからも持ち続け、頑張ります。