サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

泣きだしたサキさん

2016年08月10日 22時45分00秒 | 今日のサキさん
サキさんが泣いていた
ベッドの上で、泣いていた。正確には泣き出した。

いつもなら車いすに座って、フロアで夕食を待っているサキさんだが、今日はまだベッドの上にいた。顔をしかめて、しきりにブツブツ言っているサキさん。私に気付くと、顔をくしゃくしゃにして泣き始めた。目から大粒の涙があふれだしてくる。サキさん、何かあったのかな。やっぱり、寂しいのかな

すぐにスタッフの方がみえ、サキさんを車いすに乗せ、フロアに連れて行ってくれた。まだ、涙があふれ続けている。「泣いとったら、ごはん食べれ~へんよ」
ティッシュで涙をふき取りながら、サキさんを何とかなだめました。

まだ、少し目が赤く腫れています。

今日の夕食もサキさんの好きなものばかりです。
肉じゃが。肉は豚さんではなく鳥さん。大きなジャガイモやにんじんがいっぱい。
オクラのゴマ和え。ねばねば大好きのサキさん。良かったね。お父さんが作ったら絶対に出てこないメニューだね。
デザートも果物いっぱい。サキさんの好きなものばかりです。

食べ始めるにつれ、涙もおさまり、いつもの淡々とした食事になっていきます。普通食になって、私が気にしすぎなのか、時間が少しかかります。ゆっくり、少しずつ口に運んでいきます。
時間はかかりましたが、今日も完食です。

暑いで、明日はアイスクリーム買っていくでね。
泣かずに待っとってね