サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

ご飯0、おかず10?

2020年01月29日 21時33分40秒 | 今日のサキさん
今日は、私一人でのサキさんの食事介助です。

サキさんは、うっすら目を開けているものの「さえない」表情です。

この時のサキさんの思いはどうだったんでしょうか。
「今日も変なおじさんが来た。妙になれなれしく声をかけてくるけど、いったいこの人は誰だ? とにかくこの人が来たと言う事は、今日の夜ごはんも食べにくい“普通食”か。やだな。それにこの人、食べさせるの下手だしな。あ~~あ、やだやだ。今日も食べんとこ。」

そんな風に思ってはいないだろうけど、そう思えてしまうほど見るからに嫌そうな顔です。

結局、今日もほとんど食べられませんでした。


おかずが無くなっているように見えますが、ご飯の上にすべてかかっているだけです。

スタッフさんが記録を付けようと「ご飯0、おかず10・・・」すぐに「おかずはご飯の上にのっているだけで食べてません。おかずも0です。」と、大きな声で訂正の報告をさせてもらいました。

サキさん、普段はしっかり食べているみたいです。「昨日から今日の昼まで、ずっと完食ですよ。」とスタッフさんが教えてくれました。

今度、お姉さんと一緒に介助した時に、結論を出そうと思います。

101回目の

2020年01月28日 21時03分10秒 | 若年認知症のつどい
おとといの日曜日、第4日曜日なので若年性認知症の家族会「アルトひまわり会」の日なのですが、1月はいつも第3日曜日に開催される「あすなろ絆会」が臨時に第4日曜日の開催になったため、迷ったのですが「あすなろ絆会」に出席してきました。

いつもは各務原市で開催されるのですが、この日は会を率いる内藤さんの地元の一宮で、新年会を兼ねて居酒屋さんでの開催となりました。

この日の「あすなろ絆会」は、数えて101回目の開催です。丸8年が過ぎ9年目に突入しています。私もこの会に参加してずいぶん経ちます。この会でいっぱい助けられました。救われました。

この会の特徴は、みんなが横一線で、上下関係は無く、もちろん先に進んでいく人はいますが、その経験を語るだけで、決して強要はしません。思いっきり泣くことも出来ます。もちろん笑顔も絶えません。みんなで思いっきりしゃべって、また明日からの活力を得ていきます。

そして何より、みんなとても優しくて素敵な人たちばかりです。

「あすなろ絆会」の皆さん、ありがとう、大好きです。これからもよろしくお願い致します。


居酒屋さんの後も、甘いものを食べながら話し続けました。

とても楽しい時間でした。

この日は、各務原で山田さんの講演もあり行きたかったのですが、やっぱり私はこの会を選んでしまいました。(昼間から酔っ払えると言う事もありましたが)

サキさんと初めて参加したのが、ついこの間のようです。

考えてみます

2020年01月26日 17時29分04秒 | 今日のサキさん
昨日のサキさんです。


うっすら目を開けてくれる時もありましたが、表情は非常に険しいままです。

この日は、お姉さんによる食事介助です。この前の水曜日の私の介助の時には全くだったサキさんですが、この日は比べ物にならないくらいたくさん口を開けてくれました。



サキさんの耳元でお姉さんが声掛けをします。それに合わせて順調に口を開けてくれるサキさん。本当に私の時とは、エライ違いです。

お姉さんの声かけに素直に耳を傾けているのか、それとも応えないと怖いと思っているのか、タイミングがたまたまあっただけなのか、サキさんに聞いてみないと実のところは分かりません。ただ、たくさん口の中に入ったことは間違いありません。

でも、食後の口腔ケア。
口の中を「歯磨きティッシュ」で拭き取ると、出るわ、出るわ。いつもの3倍くらいの量の食べかすです。キリがないくらい次から次と出てきます。

口の中に食べ物は入ったけど、飲み込めていないんでしょうか。

やっぱり、ぼつぼつ限界なんでしょうか。
お姉さんの考えも聞いてみないといけませんが・・・、考えてみます。

今日も全く

2020年01月22日 21時19分47秒 | 今日のサキさん
今日は、私一人でのサキさんの食事介助です。

お姉さんのような迫力がないせいか、私の介助自体が下手なせいか、私に対する反発なのか、今日も全くと言っていいくらい食べてくれませんでした。



固く歯でガードしているので、全く舌には届きません。

かろうじて口の中に入っても、すぐに噛むのをやめてしまいます。口の中に入ったもの自体がスプーンに数杯なのに、最後の歯磨きの時、口の中から食べかすが出るわ出るわ。

口の中に入ったものが、全て残っているような感じです。

お茶と、スタッフさんが用意してくださったトロミを付けたスポーツドリンクだけは、しっかり飲むことが出来ました。それだけでも良しとしますか。

やはり、固形物は限界に近付いているのかもしれません。

久しぶりの更新です

2020年01月19日 18時12分39秒 | 今日のサキさん
新しい年が始まったと思ったら、あっという間に正月は終わり、仕事も始まり、あわただしい日常が再開し、息つく暇なく、せわしく毎日が過ぎていく。

今年の目標も決めず、新年の抱負もたてず、ただ流されるままに時間の波にゆられている。

今年も、きっとぼ~~っとして、ダラダラと過ごしてしまうんだろう。

4月には、娘が家を出るみたいです。岐阜から一宮の病院に変わるみたいです。ついに私も一人になります。気ままに一人暮らしを満喫できるでしょうか?本当ならサキさんと二人、のんびりと二人っきりでの生活を楽しむつもりだったのに。


元旦、息子にアイスクリームを食べさせてもらうサキさん。私の介助の食事では、ほとんど口を開けてくれないのに、アイスクリームのせいか、息子の介助のせいか、休みことなく口を開け続けてくれました。







サキさん、ほとんど目を開けてくれないので、目がくっついて余計に開きづらくなってしまっています。何も見たくないのか、それとも目を閉じ、まぶたに移る空想の世界に身を投じているのか。

食事は、相変わらずです。なかなかはかどりません。お姉さんの声かけに、多少の圧力を感じて観念したかのように口を開けてくれる時もあります。タイミングよく大きな口で食べてくれる時も(たまにですが)

いつも、1/3くらいしか食べられません。いや、もっと少ないかな。それでも週に2回だけだから多少食べる量が少なくなっても、このまま普通食の介助をすすめます。

サキさんの笑顔を見ることは、もうないのかもしれません。
でも、いつか、奇跡的に笑ってくれないかな。