サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

10月から面会再会

2020年09月26日 22時14分15秒 | 今日のサキさん
サキさんの特養さんからお知らせが届きました。


10月1日から再び面会を再開してくださるそうです。

月に2回程度までで、1回15分以内。それでも窓越しではなく、以前の面会と同じように直接触れ合えるみたいです。オンライン面会や、窓越し面会のところに比べると、はるかに自由度の高い面会だと思います。施設のスタッフの皆さん、いつもご無理を言ってばかりですが、そのたびに答えてくださり、本当にありがとうございます。

平日は行けないので、今度の日曜日に面会できるように、明日、早速予約の電話をしてみます。

サキさん、きっと以前と同じで、ほとんど反応は無いだろうけど、思いっきりイヤな顔をするまで、目いっぱい触りまくってこよう。肩をもんだり手や足ををさすったり、顔を撫でまわしたり。思いっきり触れ合ってきます。

時間があれば、耳元で歌も歌おう。久しぶりにバンプの「花の名」を歌うでね。サキさんも一緒に思い出して歌ってね。

サキさんと過ごした休日の思い出

2020年09月22日 15時32分39秒 | 私の日記
3連休
家にこもり、のんびり過ごさせてもらってる。

特にすることもない。しなければいけないこともない。自分の思うままに自由に時間を使える。
ギターの練習をしたり、Youtubeを見ながら、大声で歌ったり、運動と称して狭い家の中をうろうろと歩き回ったり、

サキさんの病気が進んでからの連休は、大っ嫌いだった。怖かった。どう時間を使えばいいのかわからなかった。

食事の時間、お風呂の時間等の決まった時間の間の時間をどうやって埋めるか。大問題だった。買い物に一緒に行ったり、天気が良ければ散歩に行ったり、DVDで好きな映画を見たり(最後の方は映画の内容が分からなくなり音楽のDVDが中心になりました)しましたが、だんだんとネタ切れになり。

せっかくの休みなのに、自分の為の時間は全く取れず、好きなテレビもゆっくり見れず、だんだんとイラついてくる自分がいました。(本当に自己中だったと今さらながらに反省)休みが早く終わらないかと、今では考えられないようなことを思ったりしていました。

仕事をしながらの在宅介護は、本当に大変でした。
せっかくの休み。身体と心を休めたいのに、逆に重労働が待っていました。しかも24時間勤務。3連休だと72時間勤務。睡眠時間はありますけど緊張感は持ったままでした。祝日はデイサービスがやっていてくれましたので、その時間は本当にありがたかったことを覚えています。でもそんな時間は、余計にあっという間に過ぎてしまって。

もう、今となっては、おぼろげな記憶になってしまいました。どう過ごそうかと悩みまくったのだけは確かな記憶です。

そして一人の3連休。

3連休の初日に買ってきました。
ギターの練習とワンピースの97巻と過ごした自由気ままな、本当に一人っきりの3日間でした。

3連休はカレー

2020年09月20日 19時25分00秒 | 私の日記
今日から3連休。
何処にも行かない。

サキさんの施設の面会も、再開される見込みはまだない。この前の電話では、今月中は難しいだろうと言う事でした。

3日間、こもる。
今日は、午前中に買い物を済ませる。

スーパーで、スジ肉が10%引きで売られていた。献立がはっきりした。

カレーにしよう。

連休とか、正月とか、長い休みの時は、よくカレーを作る。サキさんが元気なうちからカレーはよく私が作っていた。



娘の置いていった炭酸水を使って、圧力鍋でスジ肉を10分間下茹でする。


その後、炒めた玉ねぎと一緒に、再び圧力鍋で煮込む。


最後にルーを入れ煮込んで完成。

いつもそうだが、やっぱり作りすぎてしまう。これでも少なくなった方だ。

連休の3日間、ずっとカレーになりそうだ。
明日は、買ってきた冷凍うどんで、カレーうどん。
明後日は、朝スーパーでトンカツを買って、カツカレーにしよう。

9月は、アルツハイマー月間なのに、今年はこもりっきりだ。
明日、21日はアルツハイマーデー。でも何か、遠い世界の話のような気がする。何故だろう。

全国各地でライトアップが行われている。
岐阜県でも今年は、盆踊りで有名な郡上八幡の八幡城がライトアップされています。



本当は、岐阜城でもライトアップしてほしかったのですが(と言っても、私は何の努力もしていないので何も言えませんが)
尽力してくださった皆さん、ありがとうございました。

一人きりの家での日常

2020年09月17日 22時13分51秒 | 私の日記
「行ってきま~す」
  「行ってらっしゃい」
「ただいま」
  「お帰り」

そんな、ありきたりの何気ない日常が、懐かしくうらやましい。

心の中で呟いてから、玄関のカギをかける。
「サキさん、行ってくるね」

鍵を開け、真っ暗な家の中に入る。
「ただいま」これも心の中でのささやき。

家の中では、しゃべることはないので、一人、大声で歌っている。
今日も健康のため? 家の中を30分、歩き回った。狭い部屋を何往復しただろうか。ただ歩くだけでは、目が回るほどのせわしさなので、大声で歌いながら部屋をうろうろ。

口をついて出てくる歌は、古い歌ばかりだ。でも歌える。何も見ないでも、2番の歌詞まですらすら出てくる局もある。最近の歌はなかなか覚えられないけど古い歌は体に染みついているのかな。

チャゲアス、松山千春、井上陽水 演歌(ムード歌謡)も時々口から出てくる。スナックのカラオケで歌っていた頃は楽しかったな。

もちろん、サキさんともよく歌った。ロンリーチャップリンとか、デュエットしたな。懐かしいな。

そんなこんなで、思わずギターを買ってしまった。



チューニングに手間取り、やっと弾ける状態になっても、今度は左手が言うことを聞かない。コードは覚えていても、その通りに左手は動いたくれない。そして、だんだん痛くなってくる指先。相当の練習が必要だ。頑張れるだろうか。

今度の連休は、ギターの猛特訓に明け暮れてみたいと思っています。自粛で自宅に閉じこもっていると思いますので。

あ~~、それにしても真っ暗な部屋に、家に帰るのは、やっぱり寂しい。もう何年も、そうやって過ごしているのに、やっぱり・・・。