サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

介護の後悔3-最初の入院

2016年08月04日 21時27分05秒 | 介護の後悔
介護で後悔したことをいくつか書いてきた。
悔やんでも仕方のないことかも知れないけれど、その時は、そうする他に道はなかったのかもしれないけれど、でもやっぱり、後悔の念は残る。しっかりと私の後悔の思いを書き残したい。
いくら後悔しても、サキさんは3年前、4年前の姿に戻ることはない。でも自分の経験してきたことが、何かしらの道しるべになればいいなと思います。何気なく見てくれた、覗いてくれた誰かの心に残ってくれたら・・・。

今、一番思うのは、2年前の入院。果たして入院させたことは良かったのか?入院しなければ、サキさんはどうなっていたのだろうか?私はどうなっているだろうか?

ひょっとすると、一番悲しい結末が待っていたかもしれない。
無理心中?
多分、気の弱い私には、そんなことはとてもできないし、入院するまで、そんな思いが浮かんだことも一瞬もない。でも追い詰められていたことは確かだ。精神的に私も不安定になっていたのは確かだ。

ひょっとすると、仕事をやめていたかもしれない。おそらく仕事を続けながらの介護では、もたなかったはずだ。仕事をされながら在宅で介護されている皆さん、本当にお疲れ様です。尊敬します。サキさんもショートをうまく利用できれば、仕事を続けながらの在宅介護も可能だったかもしれませんが。サキさんは環境の変化に敏感で、ショートにうまく溶け込めませんでした。

仕事をやめたら、時間にも心にも余裕をもってサキさんの介護はできたはずです。でも生活は成り立たなくなります。サキさんの障害年金だけではやっていけません。まだ、住宅ローンも残っていましたし。でも、思い切ってやめていたら笑顔でサキさんに接して・・・いられたかな?

入院ではっきりしていることがある。
オムツになってしまったこと。(トイレ介助が・・)
車いすになってしまったこと。(歩けなくなった)

さらには、入院先の先生に言われた言葉もショックだった。
これだけ重度になって、いまさらアルツハイマーもレビーも関係ないでしょう

介護家族の思いを全く分かっていない、と思わざるを得ませんでした。確かにそうかもしれませんが、少しでも詳しく知りたいじゃないですか。

この時、もう入院だけはしないでおこう、入院だけは嫌だと思っていたのに・・・、一年後にまた。

出来ることなら入院せずに済ませたかった。
病院は、医療施設で介護施設ではありません
先生にはっきり言われました。これもその通りです。だから一刻も早く退院させたかったのです。

その後、ケアマネさんが老健さんを紹介してくださり、退院しました。
最初の入院の3ケ月は、出来るのであれば、何としてでも取り戻したいです。やり直したいです。
やっぱり悔やみます