サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

サキさんに会えました

2020年05月06日 22時01分29秒 | 今日のサキさん
2日前、サキさんの施設から電話が入りました。
「面会できなくなってからだいぶたちますので、よく面会に来ていただいていた方に、短い時間での面会をして頂こうと思います」とのこと。「10分か15分の短い時間になると思いますが、どうされますか?」 即座に「お願いします」と返答。そして今日の3時に面会することになりました。




途中、少しむせたりすることもあったサキさんですが、いつものように眉間にシワを作りながらも、落ち着いた感じでした。

嬉しがったり、喜んだり、笑顔をみせたりという反応は、全くありません。特別、大きく表情を変えることもありません。いつも通り、淡々と、ただ淡々と。

2か月前と、特に変わった様子もありません。以前より少し元気になったような感じもします。

面会させていただいた施設の皆さん、ありがとうございました。窓越し、扉越しの面会を想像していましたが、直接サキさんに触れることも出来ました。いつもの2階のサキさんの部屋ではありませんが、1階のホールで。やっぱり、直接触れ合えたのは、とてもありがたかったです。

施設側にとっては、若干のリスクがあったと思いますが、面会させていただき、本当にありがとうございました。

家に戻ってから、また、掃除・片付けの続きです。
休みの間、ずっと掃除をしています。粗大ごみに2往復し、普通ゴミの日には5袋、昨日も4袋。古着、新聞、古雑誌など、何度も出しに行きました。それでも、まだ半分も片付いていません。

階段下の押し入れを片づけていたら、昔の絵本が出てきました。

長男が小さいころ、何度となくサキさんが読み聞かせていた「機関車トーマス」の絵本でした。サキさん、きっと捨てられずにずっと押し入れにしまっていたのでしょう。サキさんの大事な思い出だけど・・・、ゴメンね、今度捨ててきます。

本当は、サキさんの許可をとってから捨てなきゃいけないのにね。
何でも捨てちゃうけど、ゴメンね。
サキさんが、読み聞かせていた光景は、決して忘れないで、許してね。