サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

ヨーグルトの食事介助

2023年06月20日 17時00分44秒 | 今日のサキさん
 「食べられなくなったらどうするのか家族で話し合っておいてください」という事だったので、食事の様子を見せて頂くために、お義姉さんと娘と三人でサキさんの面会に行ってきました。
 朝10時からなので、実際の食事ではなくヨーグルトを持ってきていただき、私たち三人で食事介助をさせてもらいました。


 まずは娘の大きなおなかに触ってもらいました。


 そして一応プロである娘から先に介助して食べてもらいました。

 目を閉じたままなので、なかなか口を開けてくれませんが、ヨーグルトを認識するとおもむろに口を開けてくれます。飲み込むときの時間のかかり方は3年前とさほど変わらない印象ですが、やはり口の中に長い時間ヨーグルトが残っているみたいでした。

 そのあと私、そして最後にお義姉さんにも介助してもらいました。


 3年ぶりの介助なので、しかもたった1回の介助なので何とも言えませんが、やはり食べるのに少し他の方よりは時間がかかる感じです。口の中にいつまでもヨーグルトが残っている感じだったので、飲み込む力は確実に弱まっているのかもしれません。
 実際のスタッフさんによる食事介助では、他の利用者さんの食事より30分早く食事を開始してもらっているようです。そして終了の時間が同じになるように調整してもらっているとのことでした。そんな配慮で時間はかかるけれど完食出来ているという話でした。ありがとうございます。

 そして「食べられなくなったらどうされますか?」に対する結論は、『何もしません』とお伝えしました。実際にはその時にならないとよくわからないとは思いますが、少なくとも『胃瘻はしない』との結論をお伝えしました。「その時がきたら、もう一度対応の仕方を相談させてください。サキさんを自宅に引き取るかもしれませんし」と伝え、今日時点での結論としてお話しさせてもらいました。

 治る見込みのある病気ではないし、サキさんの意識がはっきりし自分の意思を伝えることが出来るようになるわけでもなく、ただただ生きながらえるだけの処置なら・・きっとサキさんも「余計なことはしんでいいから」というと思います。
 今は、一日でも長く今の状態を維持してほしいと願うだけですが、それすらサキさんの意思とは離れているのかもしれません。もしサキさんがしゃべれるようになるのなら、何でもしてあげたいと思うのですが。


 最後に、サキさんとのツーショットを撮ってもらいました。

 本当は二人までなのに三人での面会を許可してくださった施設の皆さん、ありがとうございました。
 時間を掻けて食事介助をして下さっているスタッフの皆さん、ありがとうございます。引き続きよろしくお願い致します。
 本日、ヨーグルトの介助またサキさんに触れることを許可くださいまして、ありがとうございました。

 スタッフの皆さん、これからもお世話になります。よろしくお願い致します。

食べられなくなったら

2023年06月06日 18時32分18秒 | 今日のサキさん
 昨日の帰宅後スマホをのぞいてみたら、サキさんの施設からの着信履歴が。すぐに折り返しの電話をした。少しドキドキしながら。施設から連絡があると、いつも不安な気持ちが先にたつ。

 「最近、食事を飲み込むのに時間が掛かるようになってきた。むせることも増えてきた。この先、食べられなくなった時の対処の仕方を考えておいてほしい」というものだった。
 昨日の月曜日に、施設と連携してみえる病院の先生(精神科)による定期診察があったみたいだ。その時の先生の診察と、スタッフさんによる最近の様子を聞かれたうえで、先生が家族にそう伝えるように、という事だったらしい。


 食べられなくなったらどうしますか?、といきなり言われても。

 コロナ以降、サキさんの食事の様子は全く分からない。食事介助も出来ないし、職員さんからの報告もほとんどない。聞いても「時間は少しかかりますが完食ですよ」という返事が返ってくるだけだ。よく「むせる」ようになったなんて一言も聞いていない。電話で言われただけでは、サキさんの呑み込みの状況も全く分からない、というか想像が出来ない。

 そこで、次回の面会の時に施設さんにおやつ(プリンなど)を用意してもらって、実際にサキさんが食べるところを見させてもらうことになった。(私が介助するか、職員さんに食べさせてもらうかは決まっていないが)

 判断というか、今後どのようにするかはその様子を見てから判断することになると思うが、たぶん胃瘻とかを考えなくてはいけないのかな?ただ、それにしてもすぐに実行ではなく、サキさんの様子をよく観察しながら、何とか口から食べ続けることが出来るような努力を施設にはしてほしいと思います。胃瘻にしたからそれでおしまいではなく、何とか最後まで食べることが、味わうことが出来るようにしてほしいと思います。

 サキさん、あなたはどうしてほしいのかな?

アクリル板が消えた

2023年06月04日 20時49分42秒 | 今日のサキさん
 昨日の土曜日、2週間ぶりのサキさんの面会にお義姉さんと行ってきました。


 コロナになり、1階での面会となってから3年余り、初めて“アクリル板”が外されていました。やっぱり邪魔なアクリル板は無い方がスッキリして、サキさんと直に向き合っている感じが強くします。

 ただ、施設側からの説明はなかった(訪問の美容室と重なって忙しそうだった)ので、直接触れていいものかどうかは分からずじまいでした。とは言いながら、せっかくのチャンスなのでしっかりタッチしてきました。スタッフさんの目をかいくぐりながら肩をもんだりおでこに触ったり、近づいて話し掛けたり。途中まではちゃんと目を開けしっかり反応してくれました。


 おでこのあたりにブツブツがありましたが、お義姉さんがおでこに直接触って「何かぬってあるね」と確認してくれました。これもアクリル板が消えたおかげですね。

 後は、スタッフさんの目を気にすることなく自由に面会が出来るようになるのを待っています。帰り際にスタッフさんも「本当は上に上がってゆっくりしてもらえるといいんですけどね」と言ってくださいました。一日も早く、サキさんの部屋でアイスクリームを食べさせてあげたいです。