サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

歳の終わりに

2022年12月31日 16時08分19秒 | 私の日記
 2022年も、あと数時間で終ろうとしています。皆さんにとって今年はどんな年でしたか。私は、何かボ~~っとしている間にあっという間に過ぎてしまったような気がします。

 大晦日の今日は、大掃除をする気にもならず(どうせ一人なので誰も文句言わないし、サキさんには怒られるだろうけど)朝から百々が峰に登ってきました。


途中の三田洞展望台。遠くの山は白く雪を頂いています。


 今日はしっかり頑張って、頂上の展望台にも行きました。正面には29日のボーダーレス ハイカーズで皆と登った金華山が見えます。29日は、初めての方ともいっぱいお話できてとても楽しく上り下り出来たのですが、今日は一人、とても足取りが重いです。それでも一年の最後の一日をダラダラと過ごすことなく、頑張って運動したのはよかったんではないでしょうか。

 昼からは、ガソリンを入れがてら最後の買い物に。100円ショップで、ロバ隊長でも作ろうかなとオレンジ色のフェルト生地を買ったのですが、その後に寄ったスーパーのセルフレジのところに置き忘れてしまいました。家に戻ってから気付き、すごく落ち込みましたが、これもまー仕方のない事でどんどん忘れっぽくなっているから気を付けなさいよ、という教えだと思っておきます。

 今年はサキさんの面会に10回も行けていません。2週間に1回という決まり(この根拠を教えて欲しい)なので、正月は行けず今年始めての面会は1月9日。そこからすぐに面会が中止になり、再開されても2週間に1回は変わらずで、最後の面会は11月12日。そこからまたすぐに中止になってしまいました。
 夫婦なのに、お互い元気(?)で生きているのに、1年で数回しか会えないなんて。しかも1回たったの15分。接触は当然のように禁止。パネル越しで触りもできなければ、会話のできないサキさんは反応の仕様もない。

 来年こそは、何とか自由な面会が再開されますように、心からお願いします。

【私の今年の重大ニュース】
① 納豆を食べられるようになった。
② 10㎏痩せた。(お酢のおかげです)
③ 新規にいろんなつどい・カフェに勝手に参加させてもらいました。(笠松町、エーザイさん、川辺町、白川町など、もちろん岐阜の「笑っとこぐみ」も忘れずに参加しました)

 こんなところでしょうか。
 来年は、少し頑張って働こうかなと思っています。そして、家族の会の活動にも今まで以上に積極的に関わっていこうかなと思います。さらに、来年こそはパソコン、ネット環境を整えてオンラインの行事にも参加してみたいです。

 皆さん、どうか来年もよろしくお願い致します。

 皆さんにとって、素敵な笑顔溢れる、実り多き一年になりますように心から願っています。

健康保険の切り替え

2022年12月28日 16時41分22秒 | 私の日記
 今日は朝から岐阜市役所に行ってきました。(がんばって1時間かけて歩きました。)

 2年前に仕事を辞め(24日にやめましたが、有給等を消費し正式には30日で退社)それに伴って健康保険を任意継続にしていました。任意継続の有効期間は最長2年、今月の30日で期限を迎えます。昨日の夕方、健康保険協会から資格失効の案内が届きましたので、それを持参し市役所で国民健康保険への新規加入の手続きをしてきました。


 今までは、私の扶養になっていたサキさんですが、特養入所の際に住民票を移していたため国民健康保険では二人別々に加入しなくてはなりません。本当はサキさん自身が加入の手続きをしなければいけないのですが無理なので委任状を持っていきました。(市の書式で、事前に説明を聞きに行った際にもらいました)。本来はサキさんが自筆しないといけないのですが無理なので私が代筆をしました。以前、委任状をもらう際に、ご主人の代筆で構いませんよと、やさしく説明して頂いていました。本当は夫婦なのだから委任状なしでも、事情が事情なだけに何とかならないかな、と思うのですが、それも愚痴として窓口の職員さんに聞いてもらいました。それにしても、最近の市役所の窓口の方々の対応は以前とは比較にならないくらいに良くなっていると思います。少なくとも、私が不快に感じることは全くありませんでした。窓口に案内されるまで少し待ちましたが、第一声で「大変お待たせして申し訳ありませんでした」と言ってくださいました。この一言で待たされたイライラは消えてなくなりました。

 書類にいろいろと記入し、10分ほどで国民健康保険証をもらえました。(何と紙のカード)さらに12月30日から有効になるとのことでした。(保険料は12月、ひと月分請求されるんだろうな)とりあえず、サキさんも私も保険が途切れることなく継続できることになりました。8月くらいからずっと気になっていたので、これでやれやれです。

 今年も残すところあとわずか。しっかり振り返って来年に活かしていきたいと思います。


サキさんと観たかったな

2022年12月26日 17時58分42秒 | 私の日記
 今日は映画を観てきました。サキさんも大好きだった「Dr.コトー診療所」。

 サキさんは主演の吉岡秀隆さんが大好きで、私は柴咲コウさんが好きで、テレビのシリーズは欠かさず二人で見ていました。出来れば今回の映画もサキさんと一緒に観たかったです。私と同年代と思われるご夫婦も何組かおみえになりました。ちょっぴりうらやましく思いながら、ひとり淋しく観ました。

 途中、何度か心の中で「タケヒロ~」って叫んでいました。サキさんもひょっとしたらテレビシリーズの時に息子とダブらせながら見ていたのかも知れません。確認できないので分かりませんがけど、そんな気がします。
 やっぱりサキさんと二人で観たかったな。観終わった後に感想を言い合いたかったな。やっぱり、二人がいいな。


 先日のサキさんとのツーショットの写真を、白川町のつどいの企画で額に入れてもらいました。縁もタイルで飾り、写真たてまで。本当にありがとうございました。サキさんとの写真がいつも目につくところにあり、毎日サキさんに話し掛けています。でも、本当はじかにあっていっぱいいろんなことを話したいです。
 来年こそはサキさんにいっぱい会えますように。

気持ちいい一日

2022年12月10日 18時08分30秒 | 今日のサキさん
 サキさんの施設は、現在面会中止となっています。

 しかし昨日、サキさんに会うことが出来ました。障害手帳の証明写真の撮影という名目で面会できました。証明写真無しでも手帳の更新は可能と言う事だったのですが、ダメもとで施設にサキさんの写真撮影のための面会を申し込みました。
 マスクをした写真しかなかったので写真を受け付けてもらえなかったことを施設に伝えたら、あっさりと面会を許可してくれました。本当にあっさりと。ありがとうございました。


うっすらと笑みをみせるサキさん。マスクを外すためにサキさんに近づいても、今日はおとがめなし。いつものようなパネル越しでないので、直にサキさんに触りまくってきました。足をさすったり、肩をもんだり。もちろん写真も忘れずに。ついでにサキさんとのツーショットも。



 面会を許してくれた施設の皆さん、本当にありがとうございました。

 またマスク着用の写真は、証明写真として認められませんので、マスク着用の写真しかなく、証明写真が必要で面会が出来なくて困っている皆さん、ぜひ写真撮影を理由に面会をせがんでみましょう。案外すんなりと許可されるかもしれませんよ。

 昼からは、足取りも軽く百々が峰へ。いつもみたいに息切れすることも少なく順調に頂上展望台へ。


 さらに、いつもは行かない西峰へ。


 いつも以上に気持ちの良い一日になりました。

 そして今日は、市役所でサポーター養成講座。介護家族二人で、家族の想い、地域の人に知って欲しい家族の気持ちを伝えてきました。参加者が少なく、少し寂しい講座となりましたが、参加していただいた皆さんには思いはある程度伝わったのではないでしょうか。

 担当の皆さん、お疲れ様でした。また何か力になれることがあればまたお声かけ下さい。がんばります。
 

障害手帳の更新

2022年12月07日 22時14分02秒 | 介護日記
 サキさんの施設から電話がありました。

「障害手帳の更新の通知が来ました。書類を渡し説明しますので着て頂けませんか?」とのことだった。
 前回(2年前)の更新の時は、写真以外は施設側ですべての手続きをやってくれたのにな、と思いつつ施設へ行き書類をもらい説明を受ける。そして施設に預けている障害手帳を受け取った。目を閉じたサキさんの写真が使われていた。この頃サキさんはほとんど目を開けてくれていなかったのだろう。でも、写真ぐらい施設側で撮ってくれても良かったのにな。

 家に帰り、さっそく書類に記入する。そして手帳に貼るサキさんの写真を探す。11月に撮ったものは今一ついいもの(印刷した時に3x4cmに納まりそうなもの)がなく、また面会に行けなかった期間もあり、結局7月に撮ったこの写真を印刷した。

 これを3x4cmに切り取り持っていくことにした。マスクをしているのが気になるが、ここ3年ばかりのサキさんの写真は全てマスクをしたままの写真ばかりだ。写真の注意書きには「無帽」とは書いてあったがマスクについては一言も触れられていない。少しの不安を抱きつつ保健所へ向かう。

 保健所の窓口で手帳の更新の手続きを行う。自分で手続きに来たのは久しぶりだ。手続きを進めるとやはり写真のマスクの取り扱いに困ってみえた。
 「県に問い合わせてみます」と電話をされた。結果、やはりマスクをしたままの顔写真ではダメだ、受理できないと言う事であった。
 「ここ3年、コロナでマスク付けた写真しか取れないじゃないですか」
と、しつこく窓口の担当者に迫ったが、ダメでした。でも、写真無しでも手帳は作れます、、、と言う事で、今回はサキさんの顔写真の無い障害手帳になることになりました。

 手帳が出来上がってからでも、写真付きの手帳に変更できることを聞いたので、サキさんの面会が復活したら(いつのことやら)事情を説明して、マスクなしのサキさんの写真を撮ってこようと思います。

 何か、やっぱり役所仕事なのかな?融通がきかないな。マスクしろしろってうるさく言う割に、マスク付きの写真はダメって、何かな~~。
 ついでに、面会できずに困っていることも伝えてみた。どこにこの気持ちを訴えればいいのか、窓口の担当者さんも少し困惑した感じでしたが、気持ちは分かってくれたみたいです。

 もう12月、今年もあと残り僅か。きっと年内にサキさんに会うことは出来ないでしょうね。コロナの次のピークが1月なら、サキさんに会えるのは早くても2月かな?長いな。

 サッカーでうかれ、はしゃいでいる人たち。空港で選手を出迎える人たちは大声で叫び、思いっきり密になっている。それを良いことのように報じるマスコミ。サッカーだけは特別なの?選手たち、マスクもしていないし。

 特別なら特別でもいい。だったら他でも特別を認めて欲しい。少なくとも介護施設の職員と同じ条件(PCR検査やワクチン接種、陰性証明)をクリアしていれば面会可能ですよとか、何らかの方策を検討して欲しい。陰性証明があり、使い捨てゴム手袋、マスクを着用すれば面会可能ですよ、とか。

 何とか、コロナ禍の最中でも面会できる手立てを検討して欲しい。検討してください。お願いです。