新年会と今日のサキさん

今日は家族の会、岐阜地区・中濃地区合同の新年交流会。
世話人は９時から会場準備に取り掛かりました。



みんなで準備を終え、10時受付開始、10時半より交流会のスタートです。

去年に引き続き、交流会の司会進行をさせていただきました。（声の大きさを買われての起用です）

代表のあいさつの後、現役介護職員さんの「わおん爆笑劇団」さんの認知症寸劇に、皆さん大笑い。本当に介護職員か？プロじゃないか？と、思うくらいの演技力で認知症の理解を深める寸劇を披露してくださいました。

寸劇後は、会員さんのハーモニカ演奏に合わせて、みんなで歌い、午前の部は終了。

豪華な仕出し弁当を頂いて、昼からは、つどいに移りました。
特にテーマは決めず、皆さん和気あいあいの雰囲気で話しをされていました。３人のご本人さんも、最後まで笑顔でいてくれたのが何よりもうれしかったです。

私は、同じテーブルに、若年の先輩（約20年介護）がみえ、若年の妻を介護するもの同士の思いを共有させてもらいました。

そして、３時、無事に新年交流会は終了。その後、後片付け、反省会を終えてから、お姉さんと一緒にサキさんの食事介助に向かいました。


新年交流会で出された「どら焼き」をサキさんに食べてもらいました。甘いもの好きのサキさん、満足してくれたでしょうか。
お姉さんとの会話の途中で、サキさん、突然
「ワッハッハッハ」と声に出して高笑いです。
「Ａさんが、Ｂさんにこき使われてました」と、言った瞬間でした。
こき使われたに反応した感じでしたが・・実際はどうだったのでしょうか。


その後の夕食は、全く目を開かずに食べきってしまいました。一瞬も開きませんでした。部屋でどら焼き食べた時はちゃんと目を開けてくれたのに・・。

食事中、大きな悲鳴のような、雄たけびのような声をサキさんがあげました。その時は
「お兄ちゃん」という言葉に反応していました。
サキさんの実の「お兄ちゃん」のことなのか
長男を指しての「お兄ちゃん」だったのか、それとも
私の実家の「お兄ちゃん」だったのか・・、これもよく分かりません。

ただ、楽しそうな、うれしそうな叫びでは決してなかったので、おそらくは・・・。

まあ、とにかくサキさんはしっかり反応してくれたということです。２回も。
今日も笑顔はでませんでしたが、しっかり反応してくれた、そして完食も。

これで良しとしましょう。

思いっきり転んだ

今日も、もちろんサキさんは起こしてはくれません。

自分で起き、普段より10分早く家を出ました。

車を見ると、屋根に新たな雪が積もっています。湯たんぽのお湯でフロントガラスを溶かして、運転を開始しました。屋根の雪は、サラサラの粉雪で、バックミラーに舞い散る雪が映っています。

トロトロ走る車に少しイライラしながらも、慎重に運転して、無事、会社に到着。

と、ここまでは良かったのですが、タイムカードを押し、朝礼の行われる休憩室に向かう途中で、

滑った、思いっきり転んだ

しかも、会社のみんなに、その瞬間を見られてしまいました。（恥ずかし～～）

工場の入り口と、面する道路の間が少しゆるやかな坂になっています。そこで思いっきり・・・。

年のせいか、時間の経過とともに痛みが増してくる気が・・、気のせいか？


夕方の会社の前の様子です。北側に面しているので、まだまだ雪が残っています。

やはり、雪道は気をつけましょう。

雪が積もると

目覚ましが鳴る前に、耳元で声が聞こえる。

「お父さん、雪やよ。早く起きてよ、すごい積もっとるよ。はよせんと、遅刻しちゃうよ。」

目覚ましと同等か、それ以上のけたたましさで起こしてくれるサキさん。

雪に少しワクワクしながらも、眠くてぐずる私に
「ほれ、はよ起きて」
容赦なく布団をめくられ、半ば強引に私を起こすサキさん。

窓の外には雪が積もっている。

雪の日はノロノロ運転で渋滞するので、いつもより早めに家を出ます。

慌ただしく朝食を済ませ、外に出ると、雪かきは、もう終わっています。

サキさんは、私よりもうんと早く起きて、とっくに家の前をきれいにしてくれていました。

「お父さん、気をつけてね、行ってらっしゃい」


雪が降ると、雪が積もるといつも、そんな光景が繰り返されました。
たったの、6～7年前までは。

たまには、私も一緒に雪かきしてました。（念のため）

雪の中、食事介助に行ってきました

岐阜市も昼からすごい雪になりました。

昼休みには、全く降っていなかったのに2時過ぎから降り始め、あっという間に、あたり一面銀世界になってしまいました。５時に仕事をあがり、駐車場に行くと車の屋根には10ｃｍ以上の雪が積もっていました。慌てて雪かきをして、サキさんの食事介助へ向かいました。

お姉さんは、土曜日、微熱ということでしたが、月曜日にお医者さんに行って診てもらったらＢ型のインフルエンザだったそうです。金曜日までは自宅待機・・ということで私一人での食事介助です。

いつも一緒になるご家族の方も今日は雪の影響でしょうか、みえませんでした。スタッフさんの数も少なく、ちょっぴり寂しい感じになりました。


今日のサキさんです。相変わらずの表情です。最近の写真は、並べてみても、ほとんど違いが判らないくらい似かよった写真ばかりです。思いっきり目を閉じ、少し右に体と首を傾けています。


これは、去年の１月の写真です。ちゃんと目を開いて私を見つめてくれてます。（最近の写真とは大違いだ）

ということで、さらに１年前の2016年1月24日の写真です。

お姉ちゃんを見つめて、半泣きのサキさんです。この頃は、けっこう泣いていたサキさん。はっきりと感情の表現ができていたサキさんです。

これからも、時々、昔の写真と比べてみようと思います。

サキさん、ゴメンね

サキさん、なかなか会いに行ってあげられずにゴメンね。

昨日は、夕食介助に１時間だけ。相変わらずの険しい表情だったね。

お姉さんは微熱が出たみたいで、行けなかったので私一人の食事介助。それでも１時間しゃべりっぱなりで頑張ったけど・・・、反応は変わらずだったね。

介助の途中で、はっきりと目が合うのだけど、すぐに目をそらしちゃうね。「何、この変なおっさんは？」っていう感じなんだろうか。今のサキさんの頭の中に、私はまだいるのかな？　もういないのかな？　もしいたとしても、きっと今の私ではなく、２～３０年前のずっと若いころの私なんだろうな。目の前の60過ぎたおっさんと、サキさんの頭の中の私はつりあってないんだろうな。

ま、世話をやいてくれる、よくしゃべる変なおっさん、それでいいや。

今日は、何もなかったけど面会に行けなかった。ゴメンね。
昨日、遅くまで会報の原稿をさわっていたので、眠くて、ダラダラ過ごしてしまいました。
何もない休みの日は、突然、何もしたくなくなる時がある。予定のつまった日曜日は、逆に時間をやりくりして少しの時間でも会いに行こうと思うのだけれど・・。

サキさん、来週の土日も予定が詰まっているけど、行けると思うでね。
土曜日は、家族の会の岐阜地区・中濃地区合同の新年交流会。終わったらすぐに夕食介助に行くでね。
日曜日は、アルトひまわり会。11時からだから、その前に行けると思うでね。

面会に行かなければ、罪悪感を感じ
面会に行っても、義務感で行ってるように感じ
また、一人で行っても間がもたず
行ったら「何時に帰ろうか」ばかり考えている。

何かダメだな、今日は。（いつもか）
やっぱり自分のことしか考えてないんだろうか、私は。

あんまり考えず、もう寝ます。

変な夢を見た

やっと終わりました。

会社の認定試験。

会社自体の昇級試験のようなものです。

結果はまだ分かりませんが、良い感触でした。

やっと、終わりました。でも、今までこの日のために会社全体で取り組んでいたので、普段の業務自体がだいぶ滞っています。ということは、明日からも、まだまだ忙しい日々が続くということです。

お金を稼ぐって、やっぱり大変ですね。

サキさん、水曜日は行けなかったけど、明日は必ず面会に行くでね。お姉さんも行ってくれるって連絡があったから、一緒に行くで、待っとってね。


最近、忙しさのせいからなのか、疲れているからなのか、変な夢を見る。そして覚えている。

サキさんと一緒に映画を見に行った。ところが、すぐに映画館はコンサート会場に変わっていた。でも雰囲気は映画館のようなこじんまりした場所。演奏しているのは TOKIO だった。リーダーの城島君が一生懸命ギターソロを弾いていた。サキさんの大好きなリーダーが輝いていた。

そこで目が覚めた。頭の中を TOKIO の歌がグルグル回っていた。（たしか、オンリーユー）

次の日は、夢を見ている夢を見た。そして夢の中で目が覚めた。でもこれは夢だから、まだ寝るれると寝直し、そして夢ではなく本当に目が覚めた。一瞬、夢なのか現実なのか分からなかったが、けたたましく鳴り出した目覚まし時計で現実だと気づかされました。

疲れてくると夢を見て、それをなぜか覚えています。寝かたが浅いからでしょうか。だとすると、うすらうすら、いつも眠そうなサキさんは、きっと浅い眠りで、いつも夢を見ているのでしょうか。夢か現実か区別もつきにくくなっているのでしょうか。

サキさん、全てが夢だったらいいのにね。

目が覚めたら、新婚当時に戻っていたら・・最高だね。

今日もサキさんは夢に出てきてくれるかな。

忙しい

昨日は、水曜日でサキさんの夕食介助の日だったのですが、行けませんでした。仕事が忙しく、とても５時の定時で帰れる雰囲気ではありませんでした。

明日、いよいよ大きなヤマを迎えます。会社のみんな、全員の力で何とか乗り越えないと・・。

サキさん、土曜日は行けるでね。
待っとってね。

とにかく、明日を乗り切らなければ・・・。

クッションを処分

朝から、せっせと掃除を始めました。未だに大掃除が続いている感じです。
壁掛けの扇風機のほこりをはらったり、エアコンのフィルターをきれいにしたり、テレビ台の下を掃除したりと、普段あまりやらないところを重点的にお掃除です。

それから、以前使っていたクッションを処分。
家でサキさんをみていたときにお世話になったクッションです。ベッドの上で、サキさんを守っていたクッション。でも、サキさんが家に居なくなってからは、使われず、ずっとほこりをかぶったままになっていました。

そんなクッションを、今日、思い切って処分しました。中にはウレタンの小っちゃいやつがぎっしり。２個のクッションをばらすと、ゴミ袋３つ分に。また、ひとつサキさんとの思いで？を処分してしまいました。

昼からは、北東部のオレンジサロンへ。中には久しぶりの方もみえました（お互いすれ違いで、なかなかいっしょになれなかった）「澤井さん、太った？　ダイエットするんじゃなかったの」鋭いツッコミも受けてしまいました。
今日のサロンでは、一人の方が胸に詰まった思いを吐き出されました。思いを、涙も交えながら話すことで、少しでも心にたまっていたものが取れたのではないでしょうか。
話す事って大切ですね。胸の中にしまっておかずに、思い切って話すことで、すっきりできることがあります。そんな場所がいっぱいあるといいですね。北東部のオレンジサロンは、そんな場所にしっかりなっていました。

そして、夜、サキさんの食事介助に。今日のサキさんはむせることもなく、食事をしてくれました。以前との違いは、食事中もブツブツ言っていることでしょうか。以前は食事が始まるとブツブツは消えていたのですが・・、最近は食事中も、少し間が開くとすぐにブツブツを始めます。よっぽど何か伝えたい思いが詰まっているのかな？


今日の食後のサキさんです。この時もず～～っと、ブツブツ言っていました。

サキさんのブツブツが理解できるといいのですが。私ももどかしいですが、一番もどかしいのは、きっとサキさんなんでしょうね。

サキさんの湯たんぽで

今日も寒かった。

車のフロントガラスは、昨日に引き続いて氷に覆われていた。

エンジンをかけ、フロントを温めながら、今日は湯たんぽの残り湯をかけてみました。

一気に氷は解け、温かいお湯のおかげで、くもりも一切なし。

その湯たんぽには、サキさんの名前が書いてある。
以前、老健さんに初めてお世話になった時、使わせてもらおうと名前を書いたものでした。

しかし、低温やけどの恐れがあるということで、サキさんが使うことはありませんでした。

今日は、その湯たんぽのおかげで、車の視界を確保できました。サキさんのおかげかな？

サキさん、夜、寒くないかな？
いつも眠そうにしているけど、夜、ちゃんと眠れているかな？


水曜日のサキさんです。
いつもと少し違って、思いっきりむせてしまったサキさん。
苦しそうにむせこむサキさん。
普通に食べていたのに、突然でした。

ご飯に薬を混ぜたからかな？
薬の粉でむせたのかな？

苦しい思いをさせてゴメンね。

前が見えない

今朝も、とても寒かった。

朝、7時20分。出勤のため家を出て、車を見るとフロントガラスは完全に凍り付いていた。車に乗り込みエンジンをかけフロントガラスを温める。そして解氷スプレーで氷を解かす。

氷はみるみる解けていったが、今度は霜が。氷に冷やされていたので、みるみる真っ白になって全く前が見えない状態になってしまった。しばらく時間をかけて待っていれば視界は開けてくるのだろうが・・・。

待ちきれず、つい、そのままスタート。

いつもだと車を動かすと、すぐに視界が開けてくるのだが、今日は違った。全く前が見えない。トロトロとおっかなびっくりで車を動かす。幸い、歩行者も対向車もいなかったので、大通りとの交差点まで無事に到着。その間、約100ｍくらい。怖かった。交差点での信号待ちの間に、やっとある程度の視界が確保され、事なきを得た。

明日も寒くなりそうだ。
明日は焦らず、早めにエンジンをかけ、しっかり視界を確保してから動き出すことにします。

焦るとダメですね。ろくなことはありません。

土日のサキさん

今日は一日一歩も家から出ず、じっとしていた。

家族の会の岐阜県支部の広報誌「れんげ」の編集をしていた。

サキさんの面会は、６日、７日と連続して行った。
いつもならすぐにでも、その様子を写真付きでこのブログにあげるのだが・・・、なかなか書き出せないでいた。

時々、こんなことがある。
書くことはいっぱいあるのだが・・、なかなか進まない。

まあ、そんな時もあるさと、気を取り直して、かける時に、それこそ気ままに書いていきます。


６日（土）夜のサキさん。お姉さんと一緒の面会・介助でしたが・・・、いつも通りの反応です。


７日（日）の夜のサキさん。この日も相変わらずのサキさんでした。

相変わらず・・・きっといいことなんだろうな。
変わらずに食べてくれる。
変わらずの反応がある。（しかめっ面だけど）
変わらずに（叫び）声も出ている。ブツブツもしっかり出ている。

笑顔がいいけど、反応があるということに、まず感謝しなくては。
生きてる証だもんな。

そう言えば、
星野監督、亡くなっちゃったな。
ついに、思い出の人になっちゃった。久しぶりのショックだったな。

まだ、サキさんは思い出の人じゃない。
現に生きていてくれている。

サキさんのために出来ることを一生懸命になってやっていこう。

深く刻まれた眉間のシワ

今年は今日まで正月休み。

特にどこに行くこともなく、部屋の掃除（車は結局、洗わず仕舞い）とサキさんの面会で終わった。

サキさんの面会も、１日１回ずつ。
元旦と３日は夜。２日と今日は昼間の食事介助でした。

平均２時間。他の方は平均何時間くらいなんだろうか？
サキさんと二人きりだと一方的に話すばかりで、なかなか間をもたせるのに苦労する。

それでも、今日、サキさんに
「掃除ばっかしとるで、ゴミ袋が６個もたまってまった」
とサキさんに報告すると、久々に
「ワッハッハ、ワッハッハ」
と笑い声をあげてくれた。何かの拍子でスイッチが入るんでしょうか。

でも、眉間にはシワが深く深く刻まれているので、満願の笑顔という訳にはいきません。顔だけ見ると、怒ってるみたいです。

それでも、久しぶりの笑い声は、うれしかったです。ありがとね、サキさん。


２日のサキさん。怒った感じで一点を見つめています。でも、何かに怒ってたわけではありません。


昨日のサキさん。目は開いていますが、厳しい表情です。この後の夕食の時、突然、大きな叫び声をあげました。ホールに居る全ての人（利用者さんもスタッフさんも）が、一瞬止まってしまうような、それはそれは大きな大きな声でした。いつもは、少しむせたり、すっぱかったりした後に叫ぶことはあるのですが、昨日は本当に突然の、まさに絶叫でした。何があったのでしょう。


そして、今日のサキさんです。穏やかそうな表情ですが、眉間のシワはくっきり映っています。長年にわたった刻み込まれた眉間のシワ。ちょっとやそっとでは消えそうにありません。

今年、何とか、このサキさんの眉間のシワを消してみたいな。
頑張ってみます。

踏んばるぞ

新しい年が始まりました。

サキさんの居ない4度目の正月です。

まだ、4年なのか
もう、4年なのか？
とにもかくにもサキさんの居ない4回目の新しい年が始まりました。

おせちもなければ、おもちもない。
毎年作っていた角煮も今年は無し。（昨日豚バラブロック肉、買い忘れた）

お正月とは程遠い、いつもの朝ごはん。
昼も、昨日の大晦日に作っておいたカレーを食べる。


「踏んばる」
これが今年の抱負です。
仕事も、家族の会の仕事も、サキさんの食事介助も、町内のこと（また、班長が回ってきた）も、出来る範囲で頑張って、今の状態を維持できるように、とにかく
「踏んばって」みます。

そして、今日のサキさん。


今日も施設に無理を言って普通食にしてもらいました。
そして今日も完食してくれたサキさん。

今年もしっかり完食を続けて下さいね。
それだけでいいです。食べられれば、何とかなります。お願いしますね、サキさん。


サキさんの施設に到着した時、大きな月が。

今年が本当に全ての皆さんにとって、良い年になりますように。

「しまった、サキさんに新年のあいさつするの、忘れた」