サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

特養3日目、今日のサキさん

2015年09月28日 21時07分40秒 | 今日のサキさん
 今日は、昼で仕事を終え、病院へ入院費の清算に行きました。そこで相談員の方とバッタリ。胃ろう等への対応など施設とよく相談するようにとのアドバイスをもらいました。今まで本当にありがとうございました。最後までお世話になりました。
 そのあと、特養へ。今日もサキさんの顔に笑顔、というよりは表情がなかった。感情の変化も少なくなっているのかな。CDをかけると、少しだけ表情が変わり、感情が出てくる。でも、病院の時のような大泣きはない。が、やはり「ワッハッハ」と言いながら泣き顔になっていく。表現は弱くなっているが、確かに心は動いている。音楽をかけても、いつか反応がなくなる日が来るのだろうか。そうならないように、せっせと通って、刺激を与え、泣いたり、笑ったりしてもらおう。(笑ってくれるかな。がんばってみよう)

 サキさんの「ワッハッハ」は、赤ん坊の泣き声と同じだ。悲しみ、喜び、怒り、訴え、そのすべてを「ワッハッハ」で表現している。ここしばらく、サキさんの口から出てくる言葉は「ワッハッハ」だけだ。泣きながら「ワッハッハ」ほんの少しだけにこっとして「ワッハッハ」。ほんとの大笑いの「ワッハッハ」を聞きたい。サキさんの笑顔を見たい。「ワッハッハ」以外の声も聞きたい

今日のサキさんの写真です。

私の大きな顔を近づけても、無表情のサキさんです。

特養さんの写真です


スタッフの皆さん。サキさんをどうかよろしくお願いいたします
明日は、お風呂に入れてもらえるそうです。病院ではシャワーだけだったのかな。明日は湯船につかれるみたいだよ。お風呂楽しみだね、サキさん。

平成27年9月26日特養入所しました

2015年09月26日 22時20分28秒 | 介護日記
今日は、サキさんの特養への入所日です。26日入所と決まった時には、天気予報は雨でした。でも、天気のくずれと回復が早まり、今日は少し青空ものぞきだしました。雨と長距離移動が心配だったので、そのうちの一つは解消されました。サキさんは晴れ女?、少なくとも雨女ではなさそうだ。(もちろん雪女でもない)とにかく雨が降らずにほんとに助かった。
朝9時半ごろ、病院へ。サキさんの顔に笑顔はない、すこし右に傾く身体。看護師さんからいろいろな引継ぎの書類をもらう。最近、また食事がしっかり食べれていないようだ。病院の方にお礼を言い、いよいよ特養に出発。
本日の不安その2の長距離移動だ。病院は岐阜市の東の端、特養は西の端だ。特養の隣に板屋川が流れているが、その対岸はもう本巣市だ。ちなみに、この特養は、地域密着型の特養なので、目と鼻の先の距離の本巣市の人は入所出来ない。そこに見えていても、歩いていける距離にあっても。これも何だかしっくりこない。
長距離の移動は特に問題なく特養に到着。車いすからのずり落ちもなかった。

いよいよ特養での新しい生活が始まります。月曜日にサキさんの住民票を移しに、施設の方が行ってくれるそうです。世帯が分かれ、サキさんが世帯主になるそうです。やっぱり、複雑ですが、この特養のやり方なので、仕方ないです。
いっぱいの書類に署名をし、印鑑を押していきます。その中で、延命治療や、医療的な措置についての説明を受けました。私も昔と違って、説明を聞いてもなかなか正確に理解できません。(昔もそれほどではありませんでしたが)ただ少し衝撃を受けたのは
いつ誤嚥をしてもおかしくない状況だと、入院先の先生より報告を受けている。と聞いた時です。誤嚥性肺炎、胃ろうが、そんなに先の話ではないということみたいです。もし、このまま口がうまく開かず、食べれなくなったら、そのままにする(自然にまかせる)のか、胃ろう等を考えるのか。胃ろうなら、入院、そしてそのまま、別の療養型のところへ転院になる、とのことでした。遠い先のことだと思っていたことが、急に目の前にやってきた感じです。
何はともあれ入所しました。この特養がサキさんにとって、落ち着ける場所になって、食欲も戻っていっぱい食べれるようになることを願います。


今日のスタッフの方は、男性が多かった。女性は一人だけ。なのか少し雰囲気が暗い。華やかさがない。女の人の明るい笑い声が介護施設には不可欠だ、と改めて思いました。男性スタッフがいけないわけではないです。でも女性の明るい笑顔にはかなわない。明るい笑顔が、どれだけ癒しになるか。男性スタッフの皆さん。恥ずかしがらず、積極的に『明るい声掛け』を行ってください。特養は利用者さんにとっての≪わが家≫になるわけです。明るい方が良いに決まってますよね。皆さんの力で、明るく、笑顔のあふれる特養にしていってください
これからお世話になります。本当によろしくお願いいたします。

住民票を取ってきた

2015年09月24日 22時09分05秒 | 介護日記
シルバーウィークが終わり、久々の平日に戻った。土曜日の特養入所に備え、市役所の北部支所に、サキさんの住民票、戸籍謄本を取りに行った。会社の昼休みを利用して。でも、やはり1時間では無理。会社に戻ったのは、昼休みが終わって30分過ぎていた。住民票だけなら休日でも取れるのだが、戸籍謄本は窓口でないと取れない。どうしても平日に一時的に会社を抜け出し、取りに行くしかないのだ。何とかならないかな。有給休暇はとっくのとうに取りきっている。仕事を抜けた分だけ、給料はひかれる。欠勤扱いだ。
郵便局の窓口は、土日もやっている。(ゆうゆう窓口)銀行の窓口もやっているところはある。(大垣共立銀行は、岐阜県庁の前に、エブリデイステーションがあり、土日も窓口業務をやっている) 土日もいろいろと利用できるものは増えてきたが、どうしても平日でないとダメなものはまだまだある。平日に動ける人がいない世帯もあるのだ。何とか考えてもらえないかな。

住民票を取るときに、支所の職員さん(ベテランの男性職員さん)に聞いてみた。「施設(特養)に入るのに、住民票を移す必要はあるのですか?」すると、職員さん「私の母親が特養に入るときは、その特養さんが、住民票は移さなくてよい、ということだったので、移さなかったです。」と言われた。しかし、一般的には 1年以上にわたって住み続けるのならば、移すのが普通でしょう」という答えでした。特養は、やっぱり生活の場で、これから生活を続けるわけだから・・・。でも、やっぱり、なんか複雑だな。引き裂かれるみたいだ

昔のサキさんの笑顔の写真です。


昔の笑顔の写真を、せっせとスキャナーでパソコンに取り込んでいこう。色あせないように。ね、サキさん。


厚生障害年金受給資格の改正を求める請願の用紙は、左の「ブックマーク」からアクセスできます。

「ワッハッハ」は泣き声だった

2015年09月21日 21時06分46秒 | 今日のサキさん
ワッハッハ」は、大笑いした時の声だと、当然のように思っていた

朝から少しバタバタしていたので、サキさんの面会は午後4時ごろになった。プリンを持って面会室へ。やってきたサキさん。ずれ止めの緑の帯は汚れたままだ。私を見たサキさんの表情が次第に曇っていく。『泣き出すかな』と思っていたら、サキさんの口から
ワッハッハ」と大きな声。でも顔は曇ったままだ。私が話しかけるとまた「ワッハッハ」
また、得意の泣き笑いか? と、思ったが表情はどう見ても泣いている


「ワッハッハ」は、大笑いした時の声だ。と、信じて疑わなかった。しかし、今のサキさんにとって、「ワッハッハ」は、「うぇーーん、うぇーーん」と泣き叫んでいる声だったのだ
認知症の人の気持ちを大切に、本人の声に耳を傾ける、本人の立場になって考える。等々、いつも考えながらやってきたつもりだったけど。全然分かっていなかった。昨日の帰りがけの「ワッハッハ」も、完全に笑っていると思い込んでいた。当たり前と思い込んでいることにとらわれすぎて、目の前のサキさんを見ていなかったのだ


足にいっぱい傷が。かさぶたになっている。


最後はまた上向きになってしまった。

今日は、夕食の介助までしようと思っていたのだが。すぐに帰ってしまった。ホントにごめんネ。



飛梅の会(代表:越智須美子さん)
障害厚生年金の受給資格改正の署名
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特養に入ります

2015年09月20日 22時29分32秒 | 今日のサキさん
平成27年9月20日、今日のサキさん

首が後ろに倒れこんでしまうので、それを防ぐために白い布(バスタオル?)が何かに巻かれて、首にあてられています。車いすはタイヤの空気が抜けているため、ブレーキをかけていても効かず、サキさんの左足のツッパリでどんどん動いてしまいます。左足は健在。しかし、足首は妙な方向にねじれていることも。

上ばっかり向いているので、上から写真。

今日のサキさんは、お茶が飲めなかった。ストローで飲むのだが、なかなか吸い込めない。紙コップから直接口にもっていくと、やはりこぼれてしまう。お茶は飲めなかったが、声を出して笑ってくれた。帰り際にも、看護師さんの声掛けに「ワッハッハ」と大きな笑い声。よかった。

サキさんの特養入所が決まりました
今度の土曜日、26日です。岐阜病院へ9時ごろ行き、退院の手続きを済ませてから、サキさんを特養に送ります。車いすは前日に特養さんで借りる予定です。病院は岐阜市の東の端特養さんは西の端です。同じ岐阜市内でも車で、40分程かかります。サキさん、ずり落ちずに座ってられるかな。少し不安。
不安と言えば、特養の相談員さんがしきりに不安を口にされるのも不安。金曜日に入所日を決めましたが、その際にも「本当にウチでよいですか? お試しのつもりで入所してください」と、こちらの不安を余計にあおる発言。不安にされても、ほかに行くところもないし・・・。新しい特養です。新規開所の特養です。私も一緒になってサキさんにとって居心地の良い場所になるように、積極的に関わっていこうと思っています。何をやっても、後悔はついてくると思いますが、ならば、やりすぎて後悔する方が、やらなくて、手をこまねいて後悔するよりは、はるかに良いのでは、と思いますので


飛梅の会(代表:越智須美子さん)
障害厚生年金の受給資格改正の署名
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同上や〃は、無効です

2015年09月19日 21時11分41秒 | 介護日記
先日の認知症介護実践者研修で協力をお願いした、「障害厚生年金受給資格の改正を求める請願」への署名が届きました。100名余りの受講者があり、その中で実に67名もの方の署名を頂きました。本当にありがとうございました。心より御礼を申し上げます。中には別の機会に、もうすでに署名を済まされた方もみえると思います。本当にご協力ありがとうございました。

一人では何もできなくても、力もなくても、小さな声が集まれば、みんなの声が集まれば、きっといつか実を結ぶ時が来ると思います。厚生障害年金の受給資格は、どうしても納得できず、また、若年性認知症の人を家族に持つものとして、とても他人事では済ませられません。身につまされる問題です。切実な問題です。何とかみんなの力で変えていけたらと思います。そのための力に少しでもなりたいです。

せっかくの署名の中に、 同上や〃 が使ってある方が、何人か見受けられました。これは残念ながら 無効 になってしまいます。同上や〃を使ってしまったかも・・と思われる皆さん、ぜひどこかでもう一度署名をお願いいたします。このブログからでも署名用紙はダウンロードできます。下にある「3.pdf」をダウンロード をクリックすると署名用紙に移行します。もちろん、越智須美子さんのブログからもダウンロードできます。
まだ署名をされてない方で、署名にご賛同される皆さんも、ぜひ下記よりダウンロードして署名にご協力ください。そして、お手数ですが、直接、越智さんあてにご郵送ください。

越智須美子さんのブログはここをクリック
ココログ 越智須美子 穏やかに笑っていたい


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認知症介護実践者研修

2015年09月17日 21時22分41秒 | 介護日記
認知症介護実践者研修。「家族の理解・高齢者との関係の理解」ということで、認知症の人と家族の会岐阜県支部が依頼を受け、講師を派遣しています。年6回開かれる研修の3回目。その2日目に家族の講演が行われます。
今日、その講演に家族の会の一員として行ってきました。もう一人は家族の会の岐阜地区世話人のMさん(名前を出していいのか許可をもらっていないのでMさんとします)で、2人で1時間30分、話をしてきました。

まず最初に私から。緊張で(初めての経験なので)ドキドキして、出だしは少し声も上ずっていたような・・・。次第に落ち着いて、受講者の方の顔を見ながら、話すことができました。が、しーーーーんとした会場、少しくらいザワツイテくれていた方が落ち着くのですが。(まあ、研修だから無理ですよね。でも少しくらいの笑いは取りたかった)
顔を見ていると、私の方を見て、しきりにうなずいて下さる方。厳しい表情で、硬い表情で見つめている方。うつむいたままの人(おそらくレジメを見ているのだろうが)。様々だ。出席者は、100名強。いろいろな方がみえます。

私が40分ほど話し終えると、次にMさん。私と違って、事前にしっかりと話す内容をまとめられ、それを読み上げていくスタイル。時に感情をこめ、時に淡々と話しが進んでいきます。几帳面な(たぶんそうだろうと思われます)とても誠実な話しぶりでした。

私たちの話が、どの程度皆さんの認知症理解に役立ったのかは、正直わかりません。たった2人の家族の生の声を聴いただけです。認知症の家族と接する機会は、今日の研修に参加してくださった方たちの方が多いと思います。実際の仕事で家族の方と関わり、家族の声を聞いてください。いろんな悩み、不安、喜び、悲しみ、すべてを、まず聞いてあげてください。介護の現場で勇気を出して家族と触れ合う中で、認知症の本人についての新たな気づきを共有してください。家族の気持ちを感じてください。察してください。時々、ほめてください。ねぎらってください。そして、家族と介護職の皆さんと一緒に、認知症の人のために、これからもがんばってください。

100名以上の方が参加されたので、署名もお願いしました。私の話でも触れさせていただきました。若年性は経済的な問題が一番大変であることを。皆さん、休憩の時間に署名をしていただきました。本当にありがとうございます。目標の10万人に届くまで、私もがんばって署名の声掛けを続けようと思います。


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9月13日、今日のサキさん

2015年09月13日 21時00分44秒 | 今日のサキさん
今日、9月13日のサキさん

服装は昨日のまま。火曜日と金曜日にお風呂に入るので、基本その間は同じ服装になる。ずり落ち防止の緑色の帯は食事の食べこぼしか、ひどく汚れたまま。青いTシャツも胸のあたりが コペコペ になっている。もうちょっと我慢してね、サキさん。朝、とても寒くなってきたので、長袖のシャツを預けてきました。


今日も、お姉さんと一緒に面会です。(いつも本当にありがとうございます)お姉さんを見るたびに、お姉さんは元気でいいなと少しうらやましく思います。

サキさんの実家で初めてみんなで食事をしたとき、サキさんとお姉さんと、そしてお母さんの会話に全然ついていけなかったことを思い出します。お姉さんとサキさんの会話を聞きながら、よし、次にこれを話そう と待ち構えていると「そんでさ、あれどうなった?」急に話題が変わります。次のタイミングを計っていると、お母さんが「これ、もう焼けとるで、はよ食べやーよ。いっぱい食べてきゃーよ」と、私に。「あ、はい」 結局ほとんど会話に加われなかった気がする。しばらく頭がぼーっとするくらい、本当に嵐のような会話。サキさんも本当によくしゃべっていたな。もともと話好きの人だ。ほっておいたらいつまでもしゃべれる人だった。

きっと、私がサキさんの話をあまり聞かずに、テレビばっかり見ていたので、次第にサキさんの会話の量も減っていったのかもしれない。それがサキさんの認知症の発症を早めたのかもしれないな

人生は1回きり。やり直しは効かない。ならば、過去を振り返りすぎても悔やみすぎても仕方ない。前を向いて、これからできることを、1つずつ、一生懸命やるだけだ。今やらなければならないこと。今しか出来ないこと。ゆっくり、焦らずに、少しずつ。


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被害にあって初めて

2015年09月12日 21時52分38秒 | 今日のサキさん
大雨で被害にあわれた皆さんに心よりお見舞い申し上げます

いつも自然災害には、人間の無力さを感じます。そして、いつもの決まり文句
「10年に一度の災害、50年に一度の・・・、揚句、100年に一度、人類がいまだかつて経験したことのない、つまり<想定外>の出来事」で仕方のないことで済んでいく。
「まさか、ここまでとは・・、こんなに急激に」と、想像をはるかに超える災害に舌を巻く。

ある程度の想定はもちろんあったはず。何年かに1度の大雨に耐えられるように堤防は造られていたはず。なのに、それでも自然は私たちの想像を超え、私たちに牙をむく。10年に1度は、もはや10年に1度ではなく毎年のことになろうとしている

人間は、大きな被害にあって初めて、本当の痛みを知ります。悲しみを知ります。そして本気になって対策を考えます。やはり実際にそんな目に合わないと、なかなかわからないのだと思います。

認知症も同じです。まさか家族が認知症になるなんて、ましてやわが妻、サキさんが50台で認知症になるなんて想像だにしていませんでした。でも現実に起こりました。それまで認知症について聞いたことはもちろんありましたが、ただそれだけのことです。備えも、対策も、介護技術を身につけようなど微塵も思いませんでした。サキさんが認知症になって初めて認知症が少し理解できました。遅いのですが、後手後手ではありますが。

すみません。本当はこんなことを書くつもりではなく、米櫃の虫や、風呂場のカビ・・・そんな内容を書くはずでした。カビが生えるまで風呂掃除をのびのびにしていた自分。カビが生えて初めて気づいた自分、そんな軽い話を書くつもりでした。

さて、今日のサキさん。

言葉はなかったですが、やっぱりキョトンとした感じです。今日もやはり中島みゆきの歌に涙しました。そして、バンプオブチキンの「友達の歌」にも涙です。この歌もとても良い歌です。どらえもんの映画のテーマソングになった歌です。
♪ 今私が泣いていても、あなたの記憶の中では
 どうか、あなたと同じ笑顔で
 時々でいいから 思い出してね ♪


差し入れはロールケーキ。大きな口あけてね。

指を口に近づけると、また大きな口
「指まで食べたら あかんでね」すると
うふふ・・」久々に笑ってくれた。ありがとうね。

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老健ではなく特養に

2015年09月12日 00時03分38秒 | 介護日記
さんざん文句を言っていた老健。しかし、リハビリもやってくれるし、何より病院よりはいいかな(介護という意味で)ということで、老健さんにお世話になるつもりでした
金曜日に老健の職員が病院を訪れ、サキさんの様子を見、相談員さんと話を詰めてくれる予定でした。しかし、以前から申し込んであった、新規オープン予定の特養さんから携帯に着信記録と留守電が。「入所について話がしたい。また電話します」夜、自宅に帰ると、携帯はカバンにしまってしまうので、まず出ない。電話があったのは水曜日の夜。気付いたのは木曜日の朝。10時の休み時間に、まず老健に電話し、話を止めてもらう。そして特養に電話。その時は担当者がいなかったので、昼休みに再度電話。「さっそく今夜にでも話をしたい」ということで、早めに仕事を終え、特養へ。一通りの話を聞いた後で、オープン間近の出来立てほやほやの特養へ。もちろんまだ利用者さんは誰もいない。そのせいか広く感じる。部屋には、ベッドと洗面台。ユニット式だ
担当のベテラン相談員の方は、しきりに不安を口にされる。従来式とユニット式の介護に質の違いが出はしないか。従来型はしっかり目が行き届いたが、ユニット式だと単純にその4倍の労力が必要になる。あまり、不安を口にされるとこちらも不安になるが、それを隠さずに伝えてくれたことを、ありがたく思います。新しい特養のスタート。そこにサキさんが加わる(ことにたぶんなる)。私も積極的に関わり、一緒になって新しい施設を盛り上げていこうと思います

この特養が、サキさんにとって、安心でき、ほっとし、落ち着ける、居心地の良い場所になるように、心から願っています。サキさんの住所(住民票)を移さなければならないのが、すこしさみしいですが。


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米櫃に虫が・・・

2015年09月08日 22時19分30秒 | 私の日記
米櫃に虫が・・・
大きいのは2mmくらいか。小さいのはやっとこさ見えるくらいのもの。うじゃうじゃいる。明日のお弁当用にお米を研ごうとした娘が発見。そういえばここ1週間ほどは、お米を炊いていない。そして、この長雨。虫にとっては絶好の環境だったのだろう。きっと、もっともっと前からいたんだろうな。気付かなかっただけで

家の米櫃は結婚した時から使っているので、かれこれ26・7年使い続けている。見た目もだいぶ汚れている。ここ数年は特に汚れ方がひどい。そう、サキさんから私に家事の担当が変わってからだ

娘は、虫の処理をしない。私も苦手だが誰もやってくれる人がいないので、しぶしぶ私がやりました。サキさんなら、こんなことには絶対にならなかったのに。

私の家では、虫や蜘蛛がでるとみんな ギャー と叫んだあと、「お母さ~ん!虫がおる!!」と、私を含め全員がお母さん(サキさん)に助けを求める。そんな処理はすべてサキさん任せだった。ゴキブリが出たりするとサキさんは仕留めるまで、ずーっと追い詰めていく。そして必ず仕留めていた

改めて、サキさんに頼り切っていたことを実感する
米櫃は、新しいものに買い替えます。サキさんなら、きっときれいに洗ってまた使うんだろうな。


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老健と医療保険

2015年09月07日 21時49分02秒 | 介護日記
きのう見学に行った老健から電話が入った。内容は、
「現在、病院で処方されている薬のうち、当施設では扱っていない薬がある。どうしてもその薬が必要なら10割負担となるがそれでも良いか」という確認の電話。
ジェネリックのない薬は、当施設では使用できないとのこと。入所者ごとに利用できる薬の限度額があり(たぶんその施設独自の規定なのだろうが)それを超えるので、現在入院中の病院と全く同じ薬を出すとなると、月に1万円以上の自己負担が生じるという
 施設の担当の方もかなり細かく丁寧に長時間にわたり説明してくれたのだが、どうしても納得がいかない。なぜ、同じ薬を使うのに、利用する場所によって負担額が違うのか。しかも、岐阜市の場合は、福祉医療費受給者証を持っていると、医療保険の自己負担額(3割)を、岐阜市が負担してくれる。つまり、現在サキさんは医療費はかからないのです。なのに、老健に入ると、医療保険は全く関係なくなり、すべて(医療費も)を、介護保険で賄う。医療費もコミコミなので、施設の側からすると、薬代は少なければ少ないほど、施設の利益が増える。逆に医療費にお金のかかる入所者は、施設にとっては利益の少ない、逆に赤字になりかねない存在ということになる。

いったい老健ってなんだ

何のための施設だ

誰のための施設だ

少なくとも認知症の人のためのものではなさそうだ。(なら、認知症加算なんか取るなよ

経済的な負担だけを考えると、現在のままの入院状態が一番負担は軽い。しかし、入院が長期になると認知症病棟から一般入院病棟へ移らなくてはいけないという。精神科の一般病棟。う~ん。何か、ちょっと不安だ。かといって特養に空きはない。特養は医療保険も普通に利用できるのに。

重度になった認知症患者が、平穏に暮らせる場所を、誰か教えてください。実際のところ、老健しか空きはない。病院には、あまり長くいさせたくない。

今日の老健の担当者さん。わざわざ電話くださったのに、ほとんど食って掛かったような文句ばっかりで申し訳ありませんでした。でも何度聞いても納得できませんでした



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老健見学と今日のサキさん

2015年09月06日 17時24分59秒 | 今日のサキさん
老健の施設見学にお姉さんと行ってきた。今まで同じ岐阜市内で探していたのだが、お隣の関市にも範囲を広げることにした。自宅から車で20~30分。関市といっても岐阜市寄りなので、そんなに遠く感じない。施設は4階建てで、1階がデイサービス、2階~4階が居室になっている。
費用は、多床室で12万円前後、個室だと20万円前後になる。(個室 高!)2・3階が多床室、4階が個室。4階は金額を聞いていたせいか、とても品があり、落ち着いた雰囲気。個室なので階の定員が少なく、静かで、ざわついた感じがしなかったからでしょうか。
現在、ベッドの空きはあるそうなので、前向きに検討していきたいです。(もちろん、多床室。個室はちょっと無理。ゴメンねサキさん

その後、お姉さんと一緒にサキさんの面会へ。サキさんはお昼ご飯の真っ最中。広間での食事をいったん切り上げ、面会室に移動。そこで食事を再開。(ちょっと面倒、部屋も狭いし)

今日のサキさんは、首を右に傾けたまま。でも表情は穏やかな感じでした。お姉さんの介助で食事。結構口も開き、この前よりは早いペースで完食。

味はきちんと付いているのだろうが、あまり続くと咀嚼力が低下しそうだ。今日はお姉さんが持ってきてくれたどら焼きも食べる。固形物も噛まないとね。いつもはヨーグルトだけど、今度は果実の入ったやつにするネ。

お姉さん、いつもありがとうございますホント、頼りにしています。また、認知症の人と家族の会の岐阜県支部の皆さんとも、お姉さんを通して知り合うことができました。これからもいろいろとお力を貸してください。そして、気持ちにムラがある私の背中をそっと押してください。(突き飛ばしてはだめですよ
これからも沢山の人のお力を借りながら、前向きに頑張っていきます



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もう6時だよ

2015年09月04日 19時34分16秒 | サキさんとの記憶
サキさんが元気だったころ、休日のわが家の夕食は、6時からと決まっていた
朝食は7時、昼食は12時、そして夕食は6時と、かなりきっちり守られていた。しかし、6時になっても2階でゲームに夢中でなかなか下へ降りてこないやつがいる。そう、私です。子供たちではなく。
下からサキさんの声が聞こえてきます。
「もう、6時だよ」それでも降りてこない私に、もう一度
もう、6時だよって
それでも、生返事ばかりの私に、少し怒りを込めて
「もー6時、だよ」
もーろくじーだよ(もうろく爺だよ)」
誰が、もーろく爺やねん

よく、背中がかゆいと言っていたサキさん。いつもいつも「あ~かいい」「あ~かい!」すぐに私が、
トラクターか?』
昔、小林旭のやっていたトラクターのコマーシャル(赤いトラクター)にひっかけて。
そのうちサキさんも「あ~かいい、あ~かい、トラクターじゃないよ

あの頃は、楽しかったね


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ベッドが消えた

2015年09月03日 22時02分32秒 | 介護日記
入院して3か月が過ぎた
福祉用品レンタルの会社から借りていたのは
介護ベッド(電動3モーター)
車いす
玄関の段差用のスロープ。
「入院しても3か月は猶予が利きます。それまでに退院できればまた利用できるから」ということで、そのままわが家においてあったレンタル用品。
しかし、3か月が過ぎ、退院のめどもたたないので引き取ってもらうことにした
和室からフローリングに改装した部屋の端にベッドは置いてあった。

そして、昨日ベッドなどを引き取ってもらった。
ぽっかりと、広くなった部屋


また、家に戻ってこれる日が来るんだろうか
その時は、床に直に布団ひくでね。サキさん、軽くなったで、起こすのも車いすに乗り移るのも、何とかするでね。でも本当に戻ってこれるかな。
サキさん、どうなるんだろうね


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