SIBOシーボを知るために腸のお話
ということで前回より書いていきましたが
食後の膨満感、げっぷ、腹痛、繰り返す便秘や下痢はSIBOが原因かも?
SIBOシーボが分かると、
胃酸が沢山出ている…というより、本来胃で働くべき消化液たちが、働くべき場所で働けずにいるだけだ
と言う方が、正しいように思えます
胃酸抑制剤を飲むことが、いかに対処療法であるか分かると思います…
SIBOシーボのために、胃酸抑制剤を飲む羽目になってしまっている人たちがいること
(そしてその胃酸抑制剤を飲むことがいかに対処療法であり、根本アプローチとかけ離れているといいことも…)
胃酸が出ていても、胃酸が役割を果たしていないという…
さらにはそれが胃炎を起こし、胃酸を抑える薬を飲まねばならないという…
なんともイタイタしい状態です
脂っこいものが食べれない…ということでしたが、
これには油を消化する消化液なども関係していると言えます
脂・油の”消化”ではリパーゼがお馴染みですが、
脂・油の”吸収”を担っているのは肝臓で作られる胆汁酸です
この胆汁が、実はSIBOシーボと深い関係があるということを、
つい最近、わたしはオーソモレキュラーアカデミーの安藤先生のセミナーのなかで知りました
(美人な安藤先生のセミナーは分かりやすくてかなり丁寧栄養療法を学びたい初心者の方に超!!おススメです
)
脂溶性ビタミン(ビタミンADEKなど)の吸収にはこの胆汁が必要になるため、
胆汁不足は脂溶性ビタミン不足の症状に繋がるということはお馴染みでしょうが…
(乾燥肌、ドライアイ、フケ、抜け毛、鳥目、アトピーなどなど)
なぜこの胆汁がSIBOシーボと関係しているのか??
胆汁は殺菌作用もあるため、異常繁殖した腸の菌を殺すのにも必要になるのですが、
胆汁が出ていないと菌を殺せず、さらに小腸で菌を増やしてしまうということに繋がるそうなのです
つまりSIBOシーボは胆汁不足が引き起こしているとも言えるということ…
これはわたしの中でかなりの発見と驚きでした
SIBOシーボの改善にはひとつ、肝臓強化のアプローチ法が見えてくるというわけです
脂っこいものが食べれなくなる時はリパーゼや胆汁不足の可能性がありますし、
その不足が腸内細菌を増やし、腸のトラブルにも繋がっているというのですから、身体の繋がりって本当に凄い…
さらにそこには胆汁を作るための肝臓が弱っていたり、胆汁の材料であるコレステロールが不足している可能性もあります
このようにして胃、腸、(大腸・小腸)ひとつひとつの働き、そしてそこで起きている不調を見ていくだけで、
実に色々なことが繋がって見えてきます
胃と腸のトラブルが抜け毛や乾燥肌に繋がっているなんて、表面に浮いて出た症状ひとつひとつを見ているだけでは決して分からないことでしょう
次回は胃と腸のトラブルと身体の不調の繋がりについて
もう少し詳しく、一見関係ないような身体のトラブルと胃腸のトラブルとの繋がりを見ていきたいと思います