分子栄養学講師の気ままなブログ

メンタルを変えるために奮闘!
栄養のこと、健康のこと、分子栄養学や日常やつぶやきなど
気ままに綴っています

感度の高い扁桃体

2016年01月27日 | 発達障害

ケーガンの仮説は内向的と呼ばれる人の脳の扁桃体は感度が強く未知なるものに反応しやすいという事を説いています

扁桃体は感情脳とも呼ばれ、恐怖やストレスを感じるホルモンを分泌させるところです

基本的に扁桃体の感受性は遺伝(もちろん成長期の環境も関係する)である程度決まっていると言われるので、赤ん坊の時期から「高反応」を示すのも納得です

刺激を感じると扁桃体は反応し、心拍数に影響を与え瞳孔は拡がり、ストレスホルモンが分泌されます

動物だって外敵から身を守る為、危険をいち早く察知したら一目散に逃げ去るでしょう

しかし、調べてみたら、この時この動物は「食べられちゃう、怖い」

とか、そういった感情によって逃げ出した訳ではどうやらないようなのです

逃げ出すのは、ただ扁桃体が反応したからにすぎないから!
この動物が外敵を察知して逃げす行為というのは、扁桃体が反応し、働いたから!
だと言うのです


え?扁桃体って感情脳なんじゃないの??

って疑問が生じる気がしますが…、

扁桃体自体が恐怖の感情を生み出しているのではなく、扁桃体の反応によってその情報が大脳皮質に送られる事で恐怖感情が生まれるという事のようです

赤面症やスピーチ恐怖症、対人恐怖症
知らない場所での不安や知らない人への強い恐怖心、緊張もこれら扁桃体の働きからくるものだと考えられています

よく言われる"内向的"な人が、人をなるべく避けたり、一人で本を読んだりと、そういった時間を好むのは、過度な刺激から逃れる為でもあるのです

人が嫌いで避けているのではない
ただの心の問題だけで引っ込み思案になる訳ではない

扁桃体の感度が人一倍高く、刺激に対して過度に反応するストレスフルな状況で心安らぐ訳がありません

しかし、こんな扁桃体の働きの理解がなければ、自分でも訳が分からず、人嫌いのレッテルを自分自身に貼ってしまうかもしれない

更に…、酷い対人恐怖症へと発展してしまうかもしれません

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力
古草 秀子
講談社


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内向型外向型は生まれつき?

2016年01月26日 | 発達障害

スーザンケイン著/内向型人間の時代を読んで…

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力
古草 秀子
講談社


人間の生来気質がある事を実験によって証明したという大変興味深い研究結果について書かれていました

簡単ですがご紹介

研究を行なったのはアメリカの発達心理学者、ジェローム・ケーガン

生後間もない赤ん坊500人を対象に、幼少期から思春期まで継続的に実験は続けられるというものです

実験は、赤ん坊に"ある刺激"を与え、その乳児がどの様な反応を示すかを見ます

赤ん坊にとっては未知なる刺激です

例えばアルコールの含ませた綿棒を近付ける

すると、激しく手足をバタつかせる「高反応」タイプが20%
特に反応を示さない「低反応」タイプが40%
残りはその中間の反応を示したといいます

その後、幼少期、思春期と、年を追うごとに追跡調査が行われました

ケーガンはこの「高反応」タイプの赤ん坊達は将来内向的になり、「低反応」タイプの赤ん坊達は外向的になると予想していました

結果は正に、ほぼその通りになりました

「高反応」タイプを示した赤ん坊は繊細で物事をよく考え用心深く、内気と呼ばれる様な子に、
逆に「低反応」タイプを示した赤ん坊は緊張や不安を感じにくく、大胆な自信家で外交的と呼ばれる様な子に成長していました

ここでスーザンケインがポイントとしていたのは、この「高反応」タイプの赤ん坊達は "人に対して過敏に反応したのではない" というところです

未知なる刺激に対して反応したのであって、人に対して反応しているのではないのです

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内向型人間

2016年01月25日 | 発達障害

スーザン・ケイン『内向的な人が秘めている力』

彼女の演説を見てから、彼女の書いたを読みました
スーザンケイン著/内向型人間の時代

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力
古草 秀子
講談社



読み始めるとすぐに気が付きます

この内向型の概念はまるでHSPと同じです

グレーゾーンアスペルガーしかり、内向型人間しかり、HSPしかり、これらに分類される少数派と呼ばれる人々

大多数の人を中心と回る世の中では少数派は生きずらく、自分の気質は劣っている、隠さなければと思ってしまう

これはきっと大間違い!

素晴らしい気質であると、どの本にも書かれています

エレイン・N・アーロン/ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)
冨田 香里
SBクリエイティブ


吉濱ツトム/隠れアスペルガーという才能

隠れアスペルガーという才能 (ベスト新書)
吉濱 ツトム
ベストセラーズ



しかし、当の本人達がそれに気付かない、もしくはこれまで作り上げた頑丈な仮面を崩壊させるのを恐れる

どうしてだろう?

それは、それらに分類される人々の脳気質に関係しているようです

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生きずらさの原因

2016年01月22日 | 発達障害

"グレーゾーンアスペルガー"という概念

これを読んだらどれだけ多くの"生きずらい人達"が救われるだろう

そんな希望を持てる、素晴らしい一冊です ↓↓

隠れアスペルガーという才能 (ベスト新書)
吉濱 ツトム
ベストセラーズ


隠れアスペルガーという才能/著者 吉濱ツトム

アスペルガー=空気読めない変わり者。

が、一般的。

だけど、この本にはグレーゾーンアスペルガーという概念について詳しく書かれています。

『グレーゾーンアスペルガー=普通を装える、やたら空気読む気の利く人』

グレーゾーンだからこそ、誰にも理解されないからこそ、生きづらさはきっと格別って事です

でも、決してこの苦しみは無駄じゃなかった

むしろアスペルガーで良かった!とさえ思えます

そんなグレーゾーンアスペルガーの持つ素晴らしい才能について書かれた一冊だと思います。

空気読み過ぎて疲れる人。
訳の分からない生きずらさを抱えている人。

一人でも多くの、そんな生きずらさを抱えている人達の手に届いて欲しい一冊

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

当たり前

2016年01月03日 | 心・メンタル
『当たり前』なんて言葉は今日から捨てたい

空気が吸えるのは当たり前だろうか?

蛇口をひねれば水が出るのは当たり前だろうか?

健康な体があるのは当たり前だろうか?

明日も大切な家族、友人に会えるのは当たり前だろうか?

旦那が稼いでくるのは当たり前だろうか?

妻が家事、育児をするのは当たり前だろうか?

自分が明日の朝目覚めるのは当たり前だろうか?

人や物事が与えてくれる全てに感謝する心がけって、きっと凄く大切だ

そして感謝する対象がもし"人"であったならば、例えそれが些細な小さな事であったとしても、その気持ちを言葉でちゃんと伝えたい

もし、感謝の対象が"人"でなく"現象"ならば、その想いを『意志』として常に心に刻みたい

そうすれば、きっとその人の生き方そのものにそれが現れるから

そうやって、今の一瞬一瞬を生きている自分で在りたい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする