小腸で腸内細菌たちが異常繁殖してしまう状態…SIBOシーボ
大腸の菌が異常繁殖し過ぎたことで、小腸にまで菌たちが溢れてきてしまうことがSIBOシーボの原因のひとつとも言われているそうですが、
本来沢山いるべきではない小腸に、細菌たちが溢れかえると、どんなことが起きてくるのか?について
今日はまとめていきます
(前回の小腸と大腸の役目、働きをしっかり頭にいれつつまいりましょう)
胃で消化され、《さぁこれから小腸で栄養を吸収だっ!》という時に。。。
小腸にいる腸内細菌たちが、栄養素をたっぷり含んだ食べ物に食らいつきます
栄養吸収どころの話ではありません…
これらをビィッフェのごとくたらふく・しこたま食べた小腸内の細菌たちが満腹(異常発酵)になって寝転んで…笑
さて、
ここで問題になるはガスの多量発生です
食べたものを小腸で吸収出来なかった場合、または小腸で吸収されずらい難消化性食品を摂った場合、
栄養を含んだまま大腸に到達したそれらが、大腸内の細菌たちのエサなることで腸内は異常発酵し、ガスっ腹、膨満感になることは大腸でも起こりますが、
大腸でガスが発生したこの場合、ガスは肛門から”おなら”として出てきますね
(ちなみに腸内環境が良い人たちの腸というのは、小腸を通り越す難消化性物質が大腸の細菌たちのエサとなり、短鎖脂肪酸や酪酸などが作られそれがメリットとして働く)
ところが、小腸でガスの多量発生が起こると(SIBOシーボ)
肛門から遠く、内側に入り組んだ場所にある小腸ですから、行く場がありません
ガスが充満した小腸の袋のなかはガス圧がかかり、上に抜けようとするそうなのです
食べるとゲップがやたらと出たり、ふだんからゲップが出る人…
胃が弱っている人は往々にして食べると気持ち悪くなる、胸焼けがする、ゲップが出る、などなどとよく口にしますが、
SIBOシーボになっている可能性を疑うと良いかもしれません
そういう人は、ガス圧が上にかかるために、膵臓から出された消化液たち(胃酸、アミラーゼ、リパーゼなど)が胃や十二指腸で働けず、
上に上がって(逆流して)くる
せっかく作られた消化液たちが多量のガスの圧で押し上げられて逆流してしまっている可能性があるというわけ
さらに逆流した消化液たちが炎症を起こす
また、ガスが貯まり、異常発酵してしまった小腸を何とかしようと身体も反応します
小腸に大量の水を流し込み、
結果、お腹がガスと水でパンパンに膨れ、それが下痢になってしまったり、腹痛に繋がる…
SIBOシーボの人の場合は、これがげっぷや下痢や腹痛の正体だったりするのです
最近では逆流性食道炎やIBS(過敏性腸症候群)が実はこのSIBOシーボが原因なんじゃないか??ということも言われています
からくりが(?)分かると?納得です…
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江田 証 | |
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