斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

シカゴ行きの国際線から

2015年11月27日 11時44分02秒 | 斎藤秀俊の着眼
最近の航空機にはwifiがついていて、2000円くらいでフルフライト使えます。いま成田空港を飛び立ったところですが、早速繋いでみました。このスマホと機内のwifi 端末が繋がって、機内の端末は通信衛星を介して地球局につながり、さらに地球局からインターネットに接続されています。昔のisdn並みの速度ですが、メールのやり取りは問題ないようです。

地球環境と技術その4

2015年11月27日 07時07分27秒 | 講義記録
4)バルブリフター
いきなりバルブリフターでは、ほとんどの学生はだれるが、ここまでの下ごしらえが完璧だったので、多くの学生がうなずきながら聞いている。バルブリフターについては、こちらのページを参照されたい。
これらのページの読み方も教えた。自動車の部品の説明をするのに、低燃費を前面に出してはダメだ。信頼性つまり人の命を重視していることをまずアピールしなければならない。だから、バルブリフターの説明もまず信頼性から。「0.7GPaもの高面圧に対応可能なDLC被膜の耐剥離技術」そして「DLCバルブリフター単独で燃費約1%の向上、同時採用のDLC対応油との組合せで燃費約2%の向上効果」とくる。たった1%でも全世界のクルマの燃費が1%向上したら、燃料は1年で3日分節約できるのだから、地球規模でみればすごい話だ。その逆も真なりで、NOxを10%でも余計に吐きまくれば、あっという間に空気は汚れる。

地球環境と技術その3

2015年11月27日 00時02分23秒 | 講義記録
3)クルマのエンジンの説明
学生諸君へ
どこかで習ってきたと思うけれども、細かな部品の名前まで覚えていないだろうから、ここでおさらい。エンジンそのものが頭に描けると、最初のメモをみて、部品ごとにピンとくるのだが、そうでないと調べることから始めないとならない。これが仕事の速さに結びつく。
エンジン全体の構造 http://www.bikeillust.gin-hp.com/bikeillust/2sutoenjinnosikumi.html
シリンダー回りの構造
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/0801/30/news143.html ピストンヘッド、ピストンリング溝、ピストンピン、ピストンスカート

ここまでみて、部品同志が常に摩擦するところはどこか、見つけてみよう?部品の摩擦が小さくなれば燃費向上につながるし、摩耗が抑えられれば信頼性向上につながる。DLCコーティングがこのような問題を解決する。

学生ならびにその他の方々へ
多くの大学では、学生の自動車通学を制限していて、学生がクルマに触れる機会が少ない。長岡技術科学大学の場合、よほど大学に近いところから通っていなければクルマの通学が可能だ。そのため、たくさんの学生がクルマで通学している。こういう授業をやってわかりやすく説明すると、すぐに自分のクルマに直結するので、学生のモチベーションはどんどんあがる。学生が200人もいればだれてしまい、講義の最初の10分はぼーっとしていた学生あるいは内職のやる気最高潮の学生が多かったのだが、10分を経過したあたりから、そういった学生たちが斎藤ワールドに引き込まれ始めた。