斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

マッケンジー湖での溺死②

2019年03月31日 10時07分47秒 | 水難・ういてまて
上空写真からの解析によれば、汀線から約20m沖まではウエイディング(歩いて)していける深さです。
その後、急激に深くなります。その先は透明度があってもひたすら青くなっていることから、かなりの深さになっていると考えられます。
このように急激に深くなっているのは、砂が落ちる構造になっているわけで、ウエイディングをしていて沖に出て、ある程度進んだところで水底の砂と共に落ち込むことが十分考えられます。

1人目が沈水すると、すぐあとの人がとっさに近づきます。そうすると1人目と同じように沈水します。
これを後追い沈水といい、複数の人が同一場所で同時に溺れる原因となります。



ウエイディングしつつ穏やかに水深が深くなる程度では、安心してウエイディングしてしまうし、急激に水深が変わるところで砂底であれば砂と一緒に落ち込むし、そういう条件がたまたま重なってしまった溺水のように想像できます。
ただ、現場を見てみないと最終的な結論には至ることができません。

Two 16-year-old boys have drowned at Lake Mackenzie





サラリーマンになることが君のすべてか?

2019年03月31日 07時19分00秒 | 就職活動
わが国の教育はサラリーマンになることを前提に組まれていると勝手に思っています。
ここまで人生を過ごすと、サラリーマンが教育しているのだから当たり前だと解釈しつつ、起業するのが当たり前の教育ってできないかとも考えています。

そもそも本学の学生たちを見ていると2割くらいは経営者になったほうがいい人がいるし、私の研究室を出て起業した人が何人もいます。

就職活動してて、会社を通して社会に貢献することに疑問を感じたら、ぜひ起業を考えてください。自分が直接社会に貢献するということはサラリーマンとはぜんぜん違う世界です。

経営者と従業員とは、お互いが全く別の次元の存在です。

マッケンジー湖での溺死について

2019年03月30日 17時21分54秒 | 水難・ういてまて
Lake McKenzie on Fraser Island

オーストラリア マッケンジー湖で高校生が二人亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。

現地の状況がわからない状態なので、確定的なことは言えません。
透明度が高くあるところから急に深くなっている水辺では、水深をみあやまってしまい、深みに突然入る沈水がありえます。
多人数の場合には、それを見た次の人が助けようとして同じように沈水します。こういう事故形態を後追い沈水と言います。

透明度が高く、安全そうに見えるという点が今回の水難をひもとく鍵だと思います。

続きの解析はこちら

就職活動がんばれ13

2019年03月30日 06時58分32秒 | 就職活動
就職試験のうちの面接で、面接で評価が高かったのに、入社後に仕事ができないという社員がいるという読み物が散見されます。その理由に、求職者の面接スキルだけがあがっているからと。

その社員の能力ごと、得意不得意ごとに仕事の内容を調整するのが会社の社長と人事の仕事。新入社員や現場のイチ社員が心配する筋合いのものではありません。面接スキルが高いのはその新入社員の持ち味であって、会社がそれに気がついたら適材適所をすればいいだけのことです。

ただ、会社も社員も気にかけなければならないこと、それは一人ひとりがその会社が作っている製品やサービスが好きであること。そして詳しい、あるいは詳しくなろうとしていること。面接ではそれを見抜けばいし、志願者は自分の好きな製品やサービスを扱っている企業の門を叩けばいいのです。

就職活動している皆さん、インターネット上の読み物などを当てにせずに、就職活動を頑張りましょう。もちろん、この記事もインターネット上の読み物なので当てにせずに。

支離滅裂な文章とは

2019年03月29日 07時30分34秒 | 就職活動
文章は頭の中のプリントアウトです。文章を読むと頭の中に詰まっている知識の質と量が簡単にわかります。さらにそれらをどう整理しているかもわかります。私の頭の中も、せいぜいこの文章のとおりです。

支離滅裂な文章とは、単一性と一貫性が取れていない文章のことです。
単一性とは、一つの段落で扱うトピックは唯一。
一貫性とは、段落内、段落間の考え方が一貫していること。

志望動機を問われたら、ひたすら志望動機について書くべし。
自己PRを問われたら、志望動機や他の項目との一貫性をとるべし。

面白いもので、これらは訓練すると身につきます。身につくということは頭の構造が変わるということです。頑張りましょう。