斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

3機関連携事業

2015年11月08日 21時21分24秒 | 斎藤秀俊の着眼
「3機関連携事業」、正確には「文部科学省 国立大学改革強化推進事業 三機関[長岡技術科学大学・豊橋技術科学大学・国立高等専門学校機構]が連携・協働した教育改革」です。

本事業はグローバル指向とイノベーション指向の人材育成を融合した教育プログラムの構築を目指すものです。これからの日本にはグローバルに活躍し、イノベーションを起こす実践的技術者が求められます。その人材育成のための教育改革を。。。。とあるのですが、この事業の目指すところは「教育改革なんです」

今回、この事業の中の
2)技学イノベーション分野:
(2-2)テーマ2:レジリエントインフラ 安全で強靱なインフラを低コストで実現する基盤技術開発「シーサバイバル・海上安全訓練システムの開発」に沿って、マレーシア ペナンにてそういったグローバル教育の展開に挑戦してきました。

参加者は3機関から
長岡技術科学大学 斎藤秀俊(水難救助学、材料工学)、犬飼直之(海岸工学)
長岡工業高等専門学校 大湊佳宏(英語)、本科4年生5人
豊橋技術科学大学 京兼純

他大学から
東京海洋大学 田村祐司(シーサバイバル)

自治体から
赤穂市消防本部 木村隆彦(水難救助工学)
豊後高田市消防本部 徳永龍貴

企業から
朝日海洋開発 安倍淳(海岸工学)

などで、マレーシア、シンガポール、タイ、スリランカなどの専門家と延べ100人以上でプロジェクトを組みました。その中でグローバル教育を受けるのが長岡高専本科5名です。

本日、日曜日にすべての日程が終了し、さきほど高専6人組はペナン空港からシンガポール チャンギ空港に飛び立ちました。われわれが想定していた以上の教育を受けられたのではないかと(勝手に)思っています。そのうち、6名から何らかの形で報告があるものと思います。

月曜日以降に順次、私の眼からみたグローバル教育の実践結果について、お伝えしていきます。

なお、本事業はどこか研究に傾いており、本来は特に高専の本科の時点から「教育」を受け始めなければならないし、そうすると研究ではない違うテーマで受けるべきだし、さらにグローバルというなら英語科の教員がイニシアチブをとらなければならないと思います。その一つの例として、今回の事業に挑戦しました。こういう背景があることもご理解いただいて今後の報告を読み進んでいただければと思います。