斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

水難事故・水難救助

2010年10月31日 09時33分37秒 | 水難・ういてまて
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101030-00000041-kana-l14
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00187058.html


水難救助ってなにかわかりますか?水難救助とは「要救助者を陸に揚げること」です。要救助者にアプローチする訓練をいっぱいやって、ダッシュする訓練をいっぱいやって、日ごろから体を鍛えて、競技にも参加して、ここまではすばらしい。

アマチュアとプロとの違いは、どのような状況下でも要救助者を陸に揚げるという点でプロなのです。アマチュアとプロとの違いをもっと認識しないとならないでしょう。アマチュアはアマチュアならではのステージでがんばってほしいと思います。本来の任務を再確認して、遊泳禁止でない(海水浴客がいるという想定の)穏やかな海で訓練するのが合理的でしょう。

陸に揚がれなかったら、それは要救助者です。「訓練中に流された」のではなくて、「水難(海難)」です。どのような状態でも陸に揚がる手段を確保していなければ、訓練ではなくてレジャーです。

いずれにしても、浮き具にしっかりつかまって、回転翼機に吊り上げ救助されて生還したことはたいへんすばらしいことです。命が助かったことをうれしく思います。命を守る着衣泳の有効性がまたひとつ実証されました。横浜市消防局と本学とで、昨年、今回と同じ事故を想定して東京湾で吊り上げ救助実験を行っていました。その訓練がまさに奏功したのではないかと思います。

なお、今年は、藤沢がいろいろな話題を提供してくれます。



着衣泳のホームページ http://hts.nagaokaut.ac.jp/survival/surindex.htm

サイエンスカフェ

2010年10月30日 20時56分36秒 | 水難・ういてまて
10月30日の15時00分~16時30分まで、ジュンク堂書店新潟店 地下1階Café Space
にて、サイエンスカフェが開催されて、講演をしてきました。たいへん楽しくお話をさせていただきました。いろいろな年代の方々がお集まりでしたが、どうでしたでしょうか。内容は理解しやすかったでしょうか?

今回のテーマは『技術革新の光と影 ─水難事故を例にして─』
内容は「わが国の技術革新により、市民の生活が便利になっています。その反面で、市民の関心ごとのひとつである水の事故のシーンがかわってきています。都市型水害の一例である、平成20年に発生した神戸市都賀川での増水事故は、コンクリートで埋め尽くされた都市における災害でした。多くの人が急な増水によって流されて5名の方が溺死しましたが、その一方で、現代の科学技術によって製造された製品を利用したことで生還した小学生もいました。水難事故の最前線を映像などでみながら、技術革新の光と影を勉強します。 」

要するに着衣泳の出前講義みたいな内容でした。このサイエンスカフェ、新潟では41回目の開催で、これまでも面白い講演がされてきました。

http://www.ecosci.jp/n-cafe/

ジュンク堂書店新潟店 地下1階には、大きなスクリーンがあって、これは講演をするのによい設備でした。これからもたくさんの方が来てくれるといいですね。



着衣泳のホームページ http://hts.nagaokaut.ac.jp/survival/surindex.htm

技術開発センター講演会

2010年10月28日 23時30分01秒 | 長岡技術科学大学の広報
本日は、本学マルチメディアシステムセンターにおいて、技術開発センター講演会が開催されました。技術開発センタープロジェクトにかかわった企業の方にお話をいただくものです。講師は大塚化学株式会社特別顧問 谷口正俊さんで、演題は日本復活の方策と研究者への期待、~科学技術立国で世界をリードするのが唯一の策~というものでした、80名の学生、教職員が集まり、ほんとうの意味でグローバルなお話を聞くことができました。

大塚化学グループの中にアース製薬があるのですが、私は個人的にはアース製薬という会社がたいへん面白いと思っています。たとえば、モンダミン、シュミテクト、バスロマン、ミューズ、ポリデント、皆さんがよく知っている、これら製品に共通するものはなんでしょう???コマーシャルもかなりインパクトがあって、商品名は誰もが知っていると思います。あまりテレビを見ない私ですら、知っているコマーシャルばかりです。


新潟の車麩

2010年10月28日 23時14分19秒 | 長岡技術科学大学の広報
今日の学生食堂のメニューのひとつ、車麩の煮物。新潟県は車麩で有名です。私は東京出身なのですが、長岡にきてから、この車麩をはじめて食べて、「昔、肉が手に入りにくかったとき、子どもに角煮だといってくわせた」という話(ほんとうかどうかはわからない)を聞かされました。たしかに、かなり色濃く煮込んであったら、角煮と間違えるかもしれません。

車麩は新潟県以外でも製造販売されているようですが、新潟県は特産品としてよく作っているようです。
http://www.odakesyokuhin.co.jp/ekotte.htm

なかなかおいしい一品です。新潟の家庭の味ですね。

昨日のVOS塾

2010年10月27日 18時33分07秒 | 長岡技術科学大学の広報
結局午前3時までやりました。若い先生は元気でしたが、私は1時ころから横になってしまいました。腰が痛くて、昼間の激務が堪えていて、だめでした。でも皆さん、面白いアイディアを披露していて、頭が活性化されたのも事実です。高専の先生方の科研の申請内容は、われわれにとってもたいへん新鮮で、聴いていると、その場で予算をつけたくなってしまうほどでした。前回のVOS塾に出席してからだいぶいろいろな努力を高専でされて、昨日のお披露目となったと思います。それが確実に説明の中に反映されていたと思います。