斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

合同ゼミ

2012年08月31日 18時47分26秒 | 長岡技術科学大学の広報
久々に大学に戻ってきて、今日は朝の7時50分から同じ学会の伊藤研究室と合同のゼミを行いました。
午後4時までの間に2つの研究室の学生が合計21件の発表を行い、研究内容にいついて議論をしました。
中身は、9月11日から14日まで愛媛県松山市で開催される応用物理学会で発表する内容で、お互いの研究発表を聞いてわかりづらいところ、理論的に間違っているところ、あっているところをそれぞれ指摘しあいました。この一日でだいぶ内容がブラッシュアップされたと思います。外の仕事でたいへんでも、中の仕事をきちんとこなさないとならないとがんばっていますが、学生たちはもう少し一緒に話をしたいだろうな、と反省しています。

合同ゼミの様子です。

全国高専教育フォーラム2日目

2012年08月29日 23時58分37秒 | 学校.学会訪問記

昨日から3日間、国公私立高等専門学校・長岡技術科学大学及び豊橋技術科学大学の教職員が一堂に会し、教育研究の質の向上、教育方法の開発推進のための研究・事例の成果発表や意見交換を行うことにより、教職員の資質や高等専門学校の教育ポテンシャルの向上を目指すことを目的として東京で開催されています。

今日の午前中は「グローバル化に対応する高専−技科大の新たな取り組み」のセッションに参加しました。
グローバル化する社会情勢に対応し、その中で存在感をもって活躍するエンジニアを育成していくためには高専と両技科大の連携が重要となります。

第1部は『三機関(長岡技科大・豊橋技科大・高専機構)が連携・協働した教育改革構想 ~世界で活躍し、イノベーションを起こす技術者の育成~ 』
第2部は『グローバル化を目指した連携教育の実施例報告』

第1部において少し話をしました。その骨子です。「全国の高専を回っていて常に感じることは、各高専どころか各教員においても様々なアイディアをだして特徴的な教育がおこなわれています。草原にさまざまな種類の花が咲き乱れており、どれをとっても魅力的です。それは教育カリキュラムだったり、キャリアパスだったりします。学生にとっては選択肢が広がりよいことなのですが、何か柱がないことが気になります。野中の一本杉といいますか、これがあってそれを基準にして様々なカリキュラムやキャリアパスを吟味したほうがよいのですが、今、方向感が足りません。今回の3機関の連携はまさにその一本杉をどうみせるのか、技術科学大学に編入する1学年約700人の学生と専攻科に進む約1600人の学生が目指す一本杉はどうあるべきか、約8000名の学生が一本杉を基準に見ながらどのように周辺の花を選択するのか。それは1足す1足す1は3より大きくなり、しかも世界に比類ない技術教育が提供できるものでなければなりません。」

高専5年間の完成教育に(大学、専攻科)・大学院教育が連携して重なるとどうなるか、それは1足す1足す1は3より大きくなるということを示唆します。

午後はモデルコアカリキュラム(試案)導入ワークショップに参加しました。モデルコアカリキュラムは、高専が編成・実施する具体的な教育課程(狭義のカリキュラム)自体を示すものではなく、教育課程編成の指針として学生に身に付けさせるべき到達目標(アウトカムズ)を提示するものです。試案そのものは少し前に公開されていて、私も吟味しました。本日のディスカッションの最後に述べた骨子について記載します。「本モデルコアカリキュラムは、工学分野を学ぶ人が最低限勉強すべきことをよく表しています。さらに、高専教育として学ぶべき内容が表してあります。世界や国内の他の分野にもモデルコアカリキュラムが存在しますが、「高専教育である」ことを保証できるものという点で比類ないものに仕上がっています。これをベースに全国の高専の特色を載せていくことができればよいし、技術科学大学との連携を載せていくことにより、より明確な一本杉を編入学生、専攻科進学学生の双方に提供できるものと確信します。」

精力的にまとめあげた高専教員集団の皆様に敬意を表します。この試案をブラッシュアップして完成を目指すため、全国の先生方のこれからの努力に期待します。




高専教育フォーラム初日

2012年08月29日 00時51分48秒 | 学校.学会訪問記
本日は開会式から始まりました。
小畑理事長は57高専がさらに発展していくためには教育力を充実する必要があると述べました。


文部科学省徳久審議官はモデルコアカリキュラムが、医学、法学につづき工学で実現しようとしている。試案をブラッシュアップしてほしいと述べました。


ひきつづき長岡、豊橋両技科大の学長からあいさつがありました。


つづいて、教員顕彰があり、さらに論文誌高専教育に投稿されたうち最も優れた論文に贈られる論文賞受賞式がありました。

技科大関係者必見

2012年08月28日 23時50分50秒 | その他
ImagineCup2012という国際大会があります。今年はオーストラリアシドニーで開催されました。噂ではソフトウェア開発部門において東京高専のTeam coccolo が第2位を受賞したという話をきいていましたが、ここまですごいとは思いませんでした。。

ぜひ動画を確認してください。
http://www.youtube.com/watch?v=k_99rRuo4DY
http://www.youtube.com/watch?v=_43CYWOCRr4

技科大からも、さらに想定を超えたアイディアがでるとよいですね。

三条東高等学校の皆さん、ようこそ

2012年08月27日 20時31分28秒 | 来学者足跡
三条東高等学校1年生、2年生 総勢28名が見学にきました。

三条東高等学校の熱心な1年生、2年生の皆さんです。
 

大学の概要説明を聞いた後、音響振動工学センターの無響室、残響室を見学しました。
残響時間の異なる2つの部屋と音を吸収する無響室に入り、いずれの部屋でも大声を出したり、カスタネットを叩いたりして音の違いを体感しました。「音が吸収される無響室より残響室のほうが良かった」、「すごく暑かった」、「見学時間が短かった。もっと長く、いろいろと見学をしたかった」等楽しく語ってくれました。

技術職員の説明にもありましたとおり、無響室、残響室は正確に測定をするために、空調を入れることができないので、夏はサウナ、冬は冷凍庫のようですが、印象に残った見学となったのではないでしょうか。

次は9月15日ー16日の技大祭にご家族と一緒にお越しください。また、ちがった大学の姿を見ることができます。

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