斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

何かが流れている

2010年07月31日 22時16分45秒 | 水難・ういてまて
和歌山の川でのことです。黄色い素材をまとった人が流れてきました。桃太郎か?
いやいや、これは服の素材の試験中で、立派な研究です。
詳細については、こちらへ
着衣泳のホームページ http://hts.nagaokaut.ac.jp/survival/surindex.htm

子どもの水難死の半数は川での溺水が原因です。現在の服の素材は気密性がよく空気を逃しません。さらに運動靴は水より軽くできていて、浮きます。われわれは浮力体を身に着けて生活しているようなものですから、水に落ちたら、背浮きをして、救助を待ちます。
これを着衣泳といいます。

NHKの取材

2010年07月27日 21時35分56秒 | 水難・ういてまて
7月22日にNHKの番組のための取材がありました。
番組に関する情報は次のURLにあります。
http://www.nhk.or.jp/asaichi-blog/1100/
本学の屋内水泳場は、体育授業、水泳部の活動のほかに、赤十字水上安全法救助員養成講習会、着衣泳講習会、ならびに水上あるいは水中における人間の生体モニター研究、浮く素材の応用研究をおこなっています。そういった成果の一部がこのように報道で社会に流れています。

水の事故に対して、一部の人が確認もせず、思い込みや検証を伴わない聞き伝えを元に適切でない解説をしています。夏になるとそういう出鱈目解説に出会うことがしばしばです。

長岡技術科学大学の水難対策は、このプールや海浜・河川を利用して、すべて実験を重ねて、基本的な科学できちんと矛盾なく説明できることを確認してから世の中に出しています。これを信じる人がいる限り、出鱈目は出しません。



着衣泳のホームページ http://hts.nagaokaut.ac.jp/survival/surindex.htm