扇子と手拭い

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確かな手ごたえ(落語2-12)

2010-11-10 01:56:19 | 日記
▼定着した手づくり落語会
 おかげさまで第2回文七迷人会は、大盛況のうちにお開きとなった。9日午後6時開演の会は午後9時少し前に終演。この間、途中で退席するお客は1人もいなかった。有難いことである。そんな温かで、熱心なお客さまに支えられて、高座は客席と一体となった。手づくり落語会がやっと定着した。

 文七迷人会は、素人の落語好きの集まりである。それだけに、ポスター、チラシの作成から出演者の名前を大書しためくり、集客に至るまですべて自前だ。中でも最大のポイントは集客である。落語会を開くのは簡単だが、お客がいないことには話にならない。3日前に栓を抜いたビールと同じで、気が抜けてしまう。では、どのようにして客集めをするか、である。

▼集客には相当努力が
 まずは友人、知人。しかも落語好きが条件。落語に関心のない者に、いくら呼びかけても反応はない。出演者はいろんなつてを通して働きかける。こんなわけで、集客には相当な努力が必要だ。生半可な声掛けで人は集まってくれない。だが、こうした“楽屋裏“の作業も、手作り落語会の楽しみである。

 素人寄席という神輿をみんなで担ぐ。そんな中から、「自分たちの落語会」との意識が芽生えてくる。「この会を育てていこう」という機運が、自然に盛り上がってくる。高座で一席落語をしゃべりたい。だが、面倒な神輿を担ぐのはゴメンだという方は、みんな集まっての落語会には向かない。自分で腕を磨き、実力を養い、どこかで“独演会”を開くしかない。

▼出演者は2、3人の客を
 ベテランの師匠が話していた。集客は、われわれだって一番難しい。黙っていて客は来てくれない。どうしたら来ていただけるかと、みんな、それぞれのやり方で努力している。素人落語会を開くには、「出演者は2、3人の客を連れてくるのが当たり前」と語っていた。

 有難いことにはこの夜、私のお客さまが7人も来て下さった。千葉県我孫子市から足を運んでいただいたご夫婦。このお2人は私が出演する落語会には、欠かさず顔を見せていただいている。埼玉県川口市からのご夫婦は、かごに盛った見事な生花を高座に届けて下さり、恐縮した。

▼だれもが確かな手ごたえ
 席亭の女将さんも「今夜はお客さまの層がよろしい方ばかり」と目を細めていた。みんなで汗をかきながら神輿を担ぐ、手づくり落語会の文七迷人会。この夜、出演した落語仲間は、だれもが確かな手ごたえを感じていたようだった。

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