575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

研ぎぐあい林檎ミシッと香をはなつ   晴代

2016年10月25日 | Weblog
切れの悪くなった包丁を研ぎました。
さて具合はどうか?と、林檎に刃を入れます。
ミシッと音がすると、同時に林檎の香りが鼻に。
どうも研ぎ方が足らなかったようです。

 砥ぎぐあいミシッと林檎香を放つ

と、ミシッとは上五に繋げてみました。
どちらが作者の意図に近いでしょうか?

包丁を研ぐ時に欠かせないのが砥石。
古代、鏡をつくる際には砥石は欠かせない道具でした。
鏡作りを専門とした集団の神の名は「天糲戸(アマノアラト)」
アラトは荒砥を意味し、砥石が神として信仰されていたことが分かります。
日本では良質な砥石がとれ、輸出もされているそうです。
研ぎ方もコツがあるようですね。
                    遅足


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