575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

召しませ鰻   鳥野

2007年07月27日 | Weblog
7月30日は土用の丑の日。ドヨウって何だ、ウシって何だの話はさておき、「うなぎを食べよう」の日なんです。
スーパーの売り場は大賑わい。行列のできる有名店、うなぎ供養のために休業する老舗、それぞれあって面白い。

うなぎは美味しいばかりでなく、栄養バランスが理想的とか。免疫力を高め、疲労を回復するとあれば、見逃す手はありません。

夏ばて退治の威力は、古く万葉時代から知られていたらしく、大伴家持は歌っています。
                      ”万葉集巻十六・痩人をわらう歌二首”

 ・ 石麻呂にわれものもうす夏痩せによしというものぞむなぎとりめせ

 ・ 痩せ痩すも生けらばあらむをはたやはたむなぎを捕ると川に流るな  (はたやはた、は万一の意)

吉田連老(きちだのむらじおゆ)は「身体いたく痩せたり、おおく食らい飲めども形、飢饉ににたり」という次第。

   ・ 鰻食うこのとき汗のよかりけり 森澄雄

   ・ 土用鰻店じゅう水を流しけり 阿波野青畝

   ・ うなぎ食ふことを思へり雲白く 稲垣晩童
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3 コメント

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2007-07-27 10:30:06
名古屋に来るまで鰻は好きではありませんでした。
関西の鰻の焼き方は堅いのです。
最近は白焼きに目覚め、わさび醤油で頂いております。鰻のおいしさを教えてくれた名古屋に感謝しています。
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鰻・・幸せな時代 ()
2007-07-27 21:09:21
 鰻が大好きでした。

 中学校の頃、ひと夏に二、三回ほど鰻を食べる事が出来ました。
 一匹の長焼きを父母と私で分け合って食べるのです。
 うなぎ本体はあっという間、夢心地のうちにお腹へ。
 それから、数日が食事のたびに楽しみでした。
 あの鰻の匂いのする「タレ」が味わえるからです。

 朝、熱いご飯にひとタレ。 弁当のご飯にまぶしてもらつてニンマリ。
 夜もごはんにかけてお代わりを。

 思い出せば、貧しかったが幸せな食事だった。
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伊賀上野の鰻屋さん (遅足)
2007-07-27 21:19:31
おいしそうな匂い。
でも・・・
隣りの上野名物の田楽定食にしました。
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