575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

銛を手に少年海へ真逆さま   江本絵悶

2008年08月31日 | Weblog
今朝の中日俳壇に江本さんの句が
2句も載っています。

ひとつが栗田やすし選の

  銛を手に少年海へ真逆さま

真逆さま、によって生気躍動した俳句となった
もしかしたら少年時代の作者の自画像か。
と、選者の評。

もう一句は長谷川久々子選で

  夏草の繁るにまかせ三の丸

本丸、二の丸につづく三の丸。
その辺りは手入れが行き届かず夏草が
生い繁っている。
広大な敷地とはいえ、なにやら憐れを覚える、
と選者の評です。

    

俳句には絵画派と文学派があるのかもしれません。
江本さんは、絵画派ですね。

写生によって、描かれていることの背景とか、
周囲が見えてくる。
2つとも、そういう広がりのある良い句ですね。

         遅足












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