575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

日本語は「私」中心の受身言語?  

2007年01月31日 | Weblog

「電車が入ってきます。黄色い線の内側でお待ち下さい」
私達は自然に受け止めているこのアナウンス。
中国人の留学生には不思議だそうです。
なぜ、線路側で待たねばならないのか?と考え込んでしまうそうです。

「やあ思ったより元気そうだね。君が休むと困っているんだ。
早く良くなって下さい。」
日本人のお見舞い。
「やあ、顔色がよくないね。会社のことは、ちゃんとやっているから、
安心して休んで下さい。」
中国人のお見舞い。

このふたつの違い。面白いですね。
解説によると、日本人は「私」中心思考。
お見舞いの場合、相手の病気が私に痛手を与えた。
その早い回復を願うという自己中心・受身的な発想。
一方の中国は、外の事柄を冷めた目で見ている。
相手中心の客観的な判断に徹している。

  (日本人の発想、日本語の表現・中公新書より)

俳句には主語はありません。基本的に作者が主語とされています。
この私中心の受身的思考が、俳句を世界一短い詩として
成り立たせているのかも知れませんね。

                    遅足


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