575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ほろ苦き青春を噛むレタスかな   亜子

2012年05月03日 | Weblog
レタスの味から、思い出すことが・・・
若い頃の思い出を、ほろ苦く、噛みしめている。
レタスのあっさりとした口当たりから、
深刻ではない青春の思い出。ちょっと苦く、甘酸っぱい。

青春とは、もともと、春を表す言葉。
古代中国の五行思想では、
「春」には「青」が。
「夏」に「赤」、「秋」に「白」、
「冬」に「玄(黒)」を当てる。

それぞれ「青春(せいしゅん)」、
「朱夏(しゅか)」、「白秋(はくしゅう)」、
「玄冬(げんとう)」というそうです。
北原白秋は、この白秋にちなんだものでしょうね。

日本でも、「青臭い」や「青二才」というように
「若さ」や「未熟さ」をしばしば「青い」と表現。
青春は傷つきやすいものでもあります。

「青春の持つエネルギーは、傷つく事を怖れているようでは、
何事も成しえない」小説家・田宮虎彦の言葉です。

                       遅足


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