575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

お地蔵さん頼みで   鳥野

2012年01月24日 | Weblog
村人に鳥や獣が、湯の在りかを教えたのが、発見の始まり、という温泉譚は数多いものです。

「鹿教湯」もその一つ。松本市郊外、三才山(みさやま)トンネルを出て間もなくの山郷の湯です。

温泉街の背後、湯坂を登り内山川の渓流を渡った台地に文殊堂が鎮まっています。

古びた木造建築、精緻な天井画や欄間画は鄙には稀な美しさ。
今にも崩れそうな仁王堂には仁王の木像が、悪行を睨みつけています。

寺内への入り口に並ぶのは、石の六地蔵さん。優しいお顔で遠来の参詣客を迎えます。
地蔵は菩薩という高い仏格にありながら、頭は宝冠なしの円頂、衣と袈裟だけを身につけて、お坊様の姿。

人間を六道の苦から救い出し、安住の地に導くという役割を担っておられます。

あの、3,11の災害の時は、このお地蔵さんのことが、想われてなりませんでした。

 ・ 建て屋にも六地蔵の欲し奥の春  鳥野
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1 コメント

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思い出しました。 (遅足)
2012-01-25 10:25:23
鹿教湯温泉。良いお湯でした。
湯船からリスが見えるとか。
夏だったので、空の青い山並みが
印象的でした。
今は雪のなかでしょうね。

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