村人に鳥や獣が、湯の在りかを教えたのが、発見の始まり、という温泉譚は数多いものです。
「鹿教湯」もその一つ。松本市郊外、三才山(みさやま)トンネルを出て間もなくの山郷の湯です。
温泉街の背後、湯坂を登り内山川の渓流を渡った台地に文殊堂が鎮まっています。
古びた木造建築、精緻な天井画や欄間画は鄙には稀な美しさ。
今にも崩れそうな仁王堂には仁王の木像が、悪行を睨みつけています。
寺内への入り口に並ぶのは、石の六地蔵さん。優しいお顔で遠来の参詣客を迎えます。
地蔵は菩薩という高い仏格にありながら、頭は宝冠なしの円頂、衣と袈裟だけを身につけて、お坊様の姿。
人間を六道の苦から救い出し、安住の地に導くという役割を担っておられます。
あの、3,11の災害の時は、このお地蔵さんのことが、想われてなりませんでした。
・ 建て屋にも六地蔵の欲し奥の春 鳥野
「鹿教湯」もその一つ。松本市郊外、三才山(みさやま)トンネルを出て間もなくの山郷の湯です。
温泉街の背後、湯坂を登り内山川の渓流を渡った台地に文殊堂が鎮まっています。
古びた木造建築、精緻な天井画や欄間画は鄙には稀な美しさ。
今にも崩れそうな仁王堂には仁王の木像が、悪行を睨みつけています。
寺内への入り口に並ぶのは、石の六地蔵さん。優しいお顔で遠来の参詣客を迎えます。
地蔵は菩薩という高い仏格にありながら、頭は宝冠なしの円頂、衣と袈裟だけを身につけて、お坊様の姿。
人間を六道の苦から救い出し、安住の地に導くという役割を担っておられます。
あの、3,11の災害の時は、このお地蔵さんのことが、想われてなりませんでした。
・ 建て屋にも六地蔵の欲し奥の春 鳥野
湯船からリスが見えるとか。
夏だったので、空の青い山並みが
印象的でした。
今は雪のなかでしょうね。