575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

カマツカ

2011年11月30日 | Weblog

 カマツカ                                        草女


 今年の秋、海上の森では赤い実が極端に豊作で、しかも美しかった。赤い実と言えばオオカメノキ、ガマズミ類、ウワズミザクラ等など。その中でカマツカは群を抜いていた。いつもの年はパラパラという感じ、今年はビッシリと言う感じで実が付いている。海上大正池への曲がり角に赤い実をたくさん付けている木をにつけた。「今まできずかなかったけれど、ウメモドキだね。」即座に断言して写真を撮った。帰宅後、「ごめんなさい。カマツカでした。」とメールをしたのを覚えている。
あれは5月、山の中腹に植えから下までまっ白な花を付けた木を見つけた。近寄ることはできなかったが、カマツカと確認した。頻繁に海上の森に来ている仲間が、今年はカマツカの花がすごく咲いていると言っていた。その結果がウメモドキと見違えるほどの実付きになった。

 なぜ?と皆思っているが、誰も答えることができない。ハクウンボクという木は5,6年に1度満開になり、他の年はパラパラと花を付ける。カマツカもそんなふうかもしれないし、違うかもしれない。私達の胸をよぎるのは、植物ことに樹木では、枯れる前にいつもより多くの実を付けること。なんか不安を感じているが、誰も口にしない。

 カマツカは従来の分類では、バラ科カマツカ属の落葉小高木。材が固く丈夫なので鎌の柄に使われたので鎌柄。鉄製の牛の鼻輪が高価な時代、この木を使ったのでウシコロシとも呼ばれる。この名前を使う人も多い。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

数千人見つからぬまま神無月   能登

2011年11月30日 | Weblog
採った方の読み。
①震災による沢山の不明者を指していらっしゃると思いますが
神無月と相まってしみじみとした感じがして、いただきました。

②あの大地震と津波。そして原発事故。この世に神はいるのか、と
思わせる出来事。神々は、出雲の集まって、なにを話し合って
いるのか?と問わずにはいられない。

神様に対するスタンスに微妙な違いが出ていますね。(遅足)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

独り居や辛夷の葉落ち蓬莱泉     朱露

2011年11月30日 | Weblog
    女房が東京の妹の家へ三泊で行った。
    庭の辛夷(こぶし)が葉を落しだす。
    酒は奥三河田口の蓬莱泉と決まった。
    上の三行を無理矢理五七五に縮めた。

              


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする