575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

俳句教室最終講義   遅足

2008年12月10日 | Weblog
荻原俳句教室は、先週が最終講義でした。
宿題のひとつが「冬の夜」

ある方の一句

  コーヒーの豆挽く香り冬の夜

ご本人も形は出来ているのですが・・・と、
今一つといった表情でした。

先生は

  コーヒーの豆挽く音や冬の夜

としたらと提案。
その理由を次のように説明されました。

 コーヒーの豆挽いている、冬の夜。
 冬の夜を入れ替えてみると・・・
 秋の夜でも良いのでは?という感じがすること。

 また豆を挽くといえば、読者は香りを連想してくれる。
 香りはなくても良いのでは。
 その代わりに、音、とすると、冬の夜、がピッタリと生きてくる。

そして、

 推敲する場合、一つ一つの言葉から連想されるものは何か?
 重なっているものはないか?
 を考える。
 それを考えるために言葉を削ってみる。
 
というお話しでした。

    

もうひとつの宿題は落葉
わたしの句

  風連れて落葉の中を通りけり

この類想句をどうしたら良いのか?
先生の解答は

 第一のチェックポイントは「の中を」という表現
 丁寧に言い過ぎている。
 第二は風・落葉・私、と登場人物が多すぎること。
 とくに私が風を連れていくと、私が神のような存在になって、
 かっこよくなってしまう。
 これは避けるほうが良い。
 風連れて、は、よくある表現なので、
 そちらに行かないほうが良い、とのことでした。
 連れていくなら「落葉」を。

  風の中落葉を連れて通りけり

 さあ、これから、どうしようかな?







 
 

コメント (2)
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