575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ピョンヤンのテレビの声に思い出づ戦争中の大本営発表   愚足

2008年12月08日 | Weblog
★八王寺だよりというブログがあります。とても素敵なブログです。タイトルの短歌に惹かれて読んだ文章は成程と思いました。紹介します。

 12月8日は開戦記念日です。・・・戦争はどんなにひどいものであるかを知ってほしいと思っています。(の書き出しで)
 たとえば音楽の授業では、先生がぜんまい仕掛けの蓄音機でレコードを聴かせます。音楽ではありません。アメリカの飛行機の爆音です。B17爆撃機やロッキード戦闘機の爆音などを聞かせてから、今度は順序を入れ替えて爆音を聞かせ、その飛行機の名前を当てさせるのです。しかし実際にアメリカの飛行機が飛んできて、機銃掃射で撃たれたり、爆弾を落とすようになったら、飛行機の名前が分かっても何の助けにもなりませんでした。                        修身の時間になると、先生が「お前は何になるつもりだ」と一人一人に聞きます。ほとんどの生徒が「陸軍大将になります」とか「海軍」「戦闘機に乗ります」などと答えます。今の子供たちのように「野球選手」「サッカー選手」などと答えることはできません。さらには「アメリカ軍が上陸してきたらどうする?」と聞きます。生徒たちは「竹槍でアメリカ兵を殺し、自分が危なくなったら腹を刺して自決します」と答えると先生は満足そうでした。

 ラジオのニュースは、日本軍が各地で勝利したというニュースばかりでした。それを勇ましい口調で放送するのです。戦争が終わって、ニュースは嘘だったことを知らされたのです。今、私たちは北朝鮮のピョンヤンテレビが勇ましい口調でニュースを放送するのを見て、笑っていますが、62年前まで日本のラジオもあれと同じことをやっていたのです。笑っていられない怖さを感じます。


コメント (1)
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