575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

あぶらむし。別名ごきぶり。   遅足

2007年06月06日 | Weblog

歳時記に載っています。夏の季語。
そういえば、夏になって、ちょくちょく、お目にかかります。
こんな嫌われものまで季語にするなんて、さすがに俳句。
と、妙なことに感心してしまいました。

 髭の先までごきぶりでありにけり 行方克己

世に、こんなに嫌われる虫も少ないですね。
世界には熱帯を中心に4000種、日本だけでも50種ほどがいるとか。
土地が変われば風習も違い、嫌われものではない国も多いそうです。
今は年中いますが、子供の頃には、あまり見かけなかったと思います。
特に、隙間風の吹く家には、いなかった。
どうも熱帯の生まれのようです。

 書斎派と厨派のをり油虫  鈴木鷹夫

「ゴキブリ亭主」という言葉がありました。
そういえば、最近は、ごきぶりの姿が減ったように思います。
この言葉も、もう死語でしょうか?

    

 人類に曙はあり油虫  遅足



コメント
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