おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

日永の追分。まちかど博物館。内部(うつべ)駅。・・・(「桑名」駅から「内部」駅まで。その9。)

2015-08-14 20:28:33 | 旧東海道

 この付近の「旧東海道」。西は「四日市あすなろう鉄道内部線」、東は国道1号線にはさまれています。特に道一本へだてた「国道1号線」には「イオンタウン四日市泊」の大型複合店舗施設などがあり、交通量も多く、にぎやかで広い通りになっています。

「日永郷土資料館」の先でその国道1号線と合流します。

 正面に「日永の追分」が見えてきました。

    
 左が「国道1号線」(すぐ先で「伊勢街道」を分岐し、西へ向かう)、右が旧東海道(「追分」駅の先で県道と分かれて左に進む。)

左いせ参宮道 右京大坂道

日永の追分

 道が左右に分かれているところを追分と言う。「日永の追分」は東海道と伊勢街道の分れ道である。
 道路が拡張される前は伊勢街道の入口に道を跨いで伊勢神宮の二の鳥居が立っていた。この鳥居は安永3年(1774)久居出身で江戸に居た渡辺六兵衛と言う人が、江戸から京都へ行くとき、ここから伊勢神宮を遥拝するようにと思って立てたものである。鳥居は皇太神宮の遷宮に合わせて、二十年ごとに建て替えられることとなっていた。今の鳥居は昭和五十年に建て替えられたもので、最初の鳥居から数えて第九次の鳥居となる。
 また、追分は東海道五十三次の四日市宿と石薬師宿との間にあって「間の宿」と言われ、神宮遥拝鳥居を中心に旅籠が軒を並べ、茶店も多かった。そして、間の宿は本宿に比して割安に宿泊することが出来、旅人からは歓迎されていた。
 「日永の追分」は昭和13年に三重県の史跡に指定され現在に至っている。



三重史跡 日永の追分

 「日永の追分」の神宮遙拝鳥居は安永3年久居市の渡辺六兵衛氏が江戸に店を持ち東海道を上下する度毎に参宮街道との分岐点 日永の追分に鳥居がないのを遺憾とし江戸店支配人伊勢屋七右衛門を願主として江戸で伊勢出身同志数名を募り敷地を買い入れて鳥居を建設した。更に今後の改造費として私財金七百両を寄付されたので地元ではこれを基金として神宮式年ごとに改造してきた。
 その後地元民は勿論旅人からの崇敬の的となり昭和13年4月12日県史跡に指定され昭和16年日永村が四日市に合併して以来日永地区連合会自治会が管理に当たり毎年九月21日に鳥居祭を斎行している。

真向かいにある立派なお屋敷。

 「四日市あすなろう鉄道内部線」の線路を渡ります。

   
 「追分」駅。                              「四日市」駅方向を望む。

 単線で普段は無人駅のようですが、たまたま駅員さんがいたので、駅のトイレをお借りして少し休憩。
 「この先を左に入ったところですよ。ちょっと分かりにくいところもありますが、道標がありますので。」

正面・右から曲がってきます。

こうした案内板がずっと続くので安心です。

「四日市地域まちかど博物館 いわひば処 壽苑」。

 三重県内には個人を中心とし、商店や民家を活用した「まちかど博物館」が各所にあります。


 住宅街の細い道(昔のままの道幅? )を標識に従って進みます。途中、右と左に大きく曲がり、お寺をいくつか見ながら「山中胃腸病院」の脇を通り、広い通りに出て左に進みます。

左手奥に「内部」駅。内部線の終点。

 10時少し前ですが、けっこう日差しが強く、昨日の疲れも加わってちょっと休憩。 

右手の道に入る手前に「案内図」。

右手の道が「旧東海道」。

 これから「杖衝坂」を経て「石薬師宿」に向かいますが、この先にしばらく最寄りの鉄道はありません。体調も考えてこのローカル線に乗ってみることにしました。いったん四日市に戻っていきます。

                  

 軌間762mmという特殊狭軌の軽便鉄道として建設され、現在も当時のままの軌間で運行されています。
 バスよりも狭い? 車内のようす。始発駅では乗客はほとんどいませんが、途中駅からそこそこ人が乗ってきます。

注:標準軌 1435mm 新幹線 民鉄各社 路面電車の大半 世界鉄道の約60%
  狭軌  1372mm 京王電鉄(井の頭線除く) 都営新宿線 都電荒川線等 通称:馬車軌道
      1067mm JR在来線 民鉄各社 日本国内最多
762mm 黒部峡谷鉄道 三岐鉄道北勢線等
  
 京成などと比較すると、約半分の幅。黒部峡谷鉄道と同じ。


「四日市」駅に到着の電車。

 さて、10時30分前に戻ってきてしまったものの、この先、さてどうするか? JR関西本線で「亀山」に向かい、そこから戻ってくることにしました。
 この続きは、後日。勝手気ままな一人旅です。それにしても汗が噴き出してくる。「熱中症」にだけは要注意!
  

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