おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

のーこめんと、とは実に意味が深い。(じじばばがゆく。)

2016-09-02 22:30:19 | じじばばがゆく
 どうなるかと思ったが、何とか間に合った! 台風一過って感じだが、・・・東北や北海道は大変になるそうだ。

 たしかに一昨日あたりの予報では、直撃のような雰囲気だったがね。ま、よかった。

 いい景色だな、さすが高い所だけのことはあるね。スカイ・ツリーが目の前に見えるし、こっちは見飽きてるがね。

 まずは乾杯といくか。へえ、けっこうな値段だな、景観料込みという感じかな。

 今日はそちらさんのおごりだろ。そうじゃない、割り勘だって、ま、仕方がないか。

 こっちは利き酒セットにしよう。それにこれがいいや、稲庭うどん付きのやつ。

 二人でくればいいじゃない、わざわざ俺を呼び出さなくてもさ。わけがあるって。それはお二人の勝手なご都合でしょうが。

 この間までアメリカの青年がHomestayで来ててさ、こっちは丸っきり英語がダメ、青年は、日本語がおぼつかない。そんなお互いでも何となく交流ができるんだから不思議だよね。BeerとEdamameが取り持ち役だったんだけど。

 でも、長い付き合いだよな、お二人とも。もう50年くらい、いや、もっと長いか。そう、半世紀か、半世紀。

 ま、お互い、結婚から子育てと長い中断はあったけど・・・。

 そろそろ「終活」でも考えないと、お互いに。そんな年齢ですか、寂しいけどね。

 それで何だっていうの、今日は? お二人の間で複雑な問題でも抱えているって、そういうことでもないだろう。

 そういえば、この前の例会に来なかったですね。ハワイに行くとか何とかで。 

 お互い、所帯を持って、もう子どもも自立しているだろ、まだ一人娘が残っているって、それはそれは。で、30過ぎか。

 ま、それはそれでいいんじゃないの。傍がやきもきしたってどうなるのではないさ。

 こっちだって、出戻りの息子がいるし、もうじき40だよ、40。娘じゃなくて息子だよ、息子。

 娘さんばかりというのも大変だけど、すでに立派に所帯を持ってるのは、一番!

 へえ、お姑さんともうまくやっているのか、それはけっこう、けっこう。

 そちらは最近施設に入っているって聞いたけど、お母さんの方さ、あなたの筈はないでしょ。

 そうか、積年の恨み辛みが溜まっているということか。みんな、義母や本当の娘達が自分抜きで事を進めているって、それはそれでいいんじゃないの。何でも知っていなくちゃ、って考えることはないさ。

 そう思うでしょ、あなたも。

 ノーコメントですか、よく意味が分からない。

 それで言いたいことが一杯あるって、それは棺桶にまでしまっておくものさ。ま、話は聞くけどさ。

・・・

 そうか、40年か。こんな年になってまでも、まだまだわだかまりっていうか、こだわりがね。俺ならポンポン言っちゃうね、はっきりと。しまっておくことないって。

 それで夫婦間に深い溝が出来たらどうしようかって、そん時はそん時よ。さざ波が津波になったらおおごとだけど。

 お隣さんはさっきから黙々と御食事をお召し上がりのようですが、何かご意見でも。

 ノーコメントってそれはないでしょ、それはないと思いますよ。もうちょっと親身に。いや、失礼しました。

 あれ、話している間にうどんが固まって、稲庭じゃなくて裏庭になっちゃた。よく意味が分からないって。

 分からなけりゃ分からないでいいの。

 ところでさ、前々から気になっていたんだけどさ、お二人はどういう付き合い方をしているの? 

 人から聞いたんだけど、ほらあなたたちも知っているあの方から。

 映画に行ったり、お芝居を見に行ったりしているとか。お互い、相手には話しているの、出かけることを。

 ま、心配はしてないだろうけれど。ねえ?

 ノーコメントって、そうか、たしかにウマが合うのはいいことだけどね。ときには姉的存在、ときには妹的存在って、言い方がうまいね。

 旦那と奥さんと一緒に行かないの? 出不精っていったって。そっちは、旦那とは?
 
 ノーコメントって。意味があるんだか、ないんだか、・・・。 

 ま、あんまり深い意味にとらえちゃいけないかな。でも、仲良きことは善きことかな、って武者小路実篤かな、にんじんの絵かなんかに添えてあるの、違ったか。

 でも、白樺派っていうのは嫌いでね、あの脳天気振りがさ、有島は別だけど。反対から読むとバカラシ、って。

 でも、終活の一つにっていうのも「あり」かな、こういうのもな。今生の最後を迎えるに当たっては。

 何でも話し合える間柄っていいよな。夫婦だってホントの話はしずらいし・・・。

・・・

 あるがまま、つくろわず、飾らず、素直に、って難しいけど、いいよなあ。

 筑波山があそこだよ、あっちは日光の山だな。雨のち晴か。ほら、見なよ、西の空に虹が二重にかかっている。へえ、珍しいな。

 反対は駅側ですね。電車がおもちゃみたいに見える。あれは、東京タワー。あっちの方が断然いいね、雰囲気は。 

 ま、またゆっくりお会いしましょう。6日間連続で働いていたし、早く家に帰らないとね。 

 俺はなかなかそういう機会も出会う人もいないしね。お互いに不思議な縁かも。

 いい話を聞かせてもらったって、何にもためにならんわ、俺の言うことなんか。うらやましいって思うって。


 古稀とは思えない、まだまだ心も体も若い(若作りの、若いつもりの)「三人会」も愉しい。

 不思議なお二人の関係にも、乾杯! 三人の関係にも、やっぱり乾杯!
 

 8月末日。大雨のあと、午後の錦糸町にて。 

 これからどうするって? どうなったか? って。Beerを二杯飲んで・・・。

 その件に関しては、のーこめんとですな。

          (「簾」HPより)

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