おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

「 MONAMOUR 」(Tinto Brass)(古きよき映画シリーズ。その43。)

2013-10-12 21:27:53 | Tinto Brass
 またまたTinto Brass監督の作品。2005年製作。

邦題:「ティント・ブラスの白日夢」

《キャスト》
Anna Jimskaia (Marta)
Riccardo Marino (Leon)
Max Parodi (Dario)
Nela Lucic (Sylvia)


《ストーリー》
 新婚の若妻マルチナは、巨乳と豊満な美尻の持ち主。性に淡泊な夫ダリオに満たされないまま、マルチナは日記をつける。

ベッドに潜り込んだマルチナは妄想する。

 夫が読んでいた官能小説を読みながら、自然と彼女の手は胸をまさぐり、絶頂に達する直前、夫が戻って来てしまう。

 再びみだらな妄想に。

 フラスコ画の掲げられた美術館。デジカメで執拗に自分を撮影するレオンに強引に迫られる。

 マルチナはパーティーで再会し、二人は暗がりで激しく求め合ったが、そこを旧友のシルビアに見つけられてしまう。シルビアは、マルチナにもっと夫を挑発するようアドバイス。

 帰宅後に夫からパーティーの件を問い詰められるが、マルチナは挑発する。夫も嫉妬心からマルチナに迫るが、途中で冷めてしまう。
 バルコニーに出た彼女は、自分の体を慰めていると、向かいの部屋から双眼鏡で覗く中年男。途中でレオンに変貌、熱い視線を感じる。

 入浴しながら再び妄想の世界へ。



 しばらくして、マルチナにレオンからメッセージが届き、さっそく、男の部屋を訪れる。男二人との淫靡な交わり。


 こうした自由奔放な妻に、怒りをついに爆発させた夫。そして、はじめて快感を得ることが出来たマルチナ。
 めでたし、めでたし!


 レオンは、さっさともう他の女性とデートに。


 いつものように、ブラスの音色に合わせて軽やかに進む。大きな鏡の部屋。幾何学模様のセット。陰影に富んだ映像。そして、美乳に美尻・・・。老いてますます盛んなTinto Brass様でした。
いつもお決まりになっているご本人登場。

 邦題の「白日夢」に当てはまるシーンは、二カ所(だと思う)。いや、すべてが夢の世界?
 谷崎潤一郎の「鍵」を翻案して映画化した監督。こうして谷崎潤一郎の「白日夢」になぞらえているのもおもしろい。

 邦画では1981年公開の、武智鉄二監督・佐藤慶、藍染恭子出演の「白日夢」。大島渚の「愛のコリーダ」と並ぶ「本番」映画らしい。二人の延々と続くセックスシーンがあるそうですが。

 もともとの谷崎の作品は、歯医者さんで歯の治療を受ける時、口を大きく開けて口の中をまさぐられ、独特の器具の音とからみあっての妄想がテーマだった、と。
 うろ覚えなので、念のため、「Wikipedia」で内容を確認しました。

 流行歌手・千枝子と青年画家・倉橋は歯科の診療室で治療を受けていたが、倉橋は麻酔を打たれ夢心地になる。次第に医師と看護婦の様子が変り、千枝子は医師に犯されてしまった。ナイトクラブに千枝子を訪ねた倉橋は千枝子に迫る医師の姿を見て、千枝子を救おうと決心。医師と千枝子がホテルへ向かうと倉橋は後を追った。千枝子が医師からの様々な拷問を甘受する姿がそこにあり、倉橋は何とも言えない気持ちで眺めていたが、逃げ出した千枝子の後を追った。しかし、倉橋がいくら千枝子を追いかけても、千枝子は遠くへと行ってしまう。あるデパートの屋上で倉橋は千枝子と偶然再会。ここでも医師が突然姿を現し再び千枝子を奪った。これは夢なのか、現実なのか。(「Wikipedia」より)

武智監督のものは果たしてどういうストーリーだったのか?
(「Amazon.co.jp」より)

注 「映像」は、すべて「You Tube」による。 

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