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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

青い義務教育

2007年11月19日 | 千伝。
月から映し出された地球への想い・・。
とある新聞記事のコラムに「水一滴もこぼさない青い地球に感動した」とありました。

全く同意見です。

我々は、この地球に遊ぶために生まれてきたのかもしれません。

先日、時間が余りましたので「不登校で悩む保護者・親の会」に出席しました。
さまざまな深刻な悩みをお持ちになられている保護者でもある親の言い分を聞かせていただきました。
「帰宅したら、子供が自殺しているのではないかという不安・・」
「食事も自分の部屋で摂るし、もう1ヶ月も外に出ない・・」
「パソコンを叩き壊す、包丁を振り回す・・」

アドバイザーは、某国立大学の某教授です。
余り感心もしないし賢い返答ではないと感じるような下記の内容でした。

「今日、私のところに相談にきた方のお子さんは、下半身を無理やり写真に撮られて、インターネットに流されたり、街を歩けば、脅されてしまう・・という深刻なイジメの悩みを打ち明けられました・・皆さんのところは、安全かもしれませんね」

引きこもりは、確かに心の安心となるかもしれませんが、不登校が安全というのは変です。

不登校に悩む最大の原因は、集団生活に馴染めないまま、このまま世間に出ても生きてゆけるのだろうかという「子を思う親心の心配」です。

たとえイジメや悪が、はびこる世間や社会に出ても、くぐりぬける、やってゆける・・という図々しさを子供に持ってほしいという切なる親心かもしれません。

ところで、学校に行くメリットは、「学校で友達を作る」とか「規律正しい協調性のある集団生活」とか「学習習熟度の達成」とか「大人になるまでの人間関係の構築と人間としての成長」・・立派な教育方針ですが、どうも胡散臭いです。

毎年3万人以上の自殺者がでる日本の現状を考えるならば、「人間の生き方の根本的な独立独歩」を学ばせた方が、善いかもしれません。


小生は、最近、登校拒否という選択権も義務教育にあってもよいのではないかと思っています。
ただ、高校に進学しないという仮定で決断するならば、覚悟のうえで腹をくくらなければなりません。

子供には、これから立ちはだかる人生の壁を乗り越えてほしいものです。

親心とは・・「独立独歩であれ」という願いを伝えたい親の我侭な強さなのかもしれません。

馬鹿になれるほど、のめり込むものがあれば、それで十分に幸せなことです。

我々は、日本という枠の中での価値観を捉えるよりも、この青い地球に楽しむために生まれてきたと考える方が、ずっと楽しいはずです。

義務教育とは・・
「意気地無しでも・・それは、それでよい」という考え方かもしれません。