一昨日、NHK BS で観た映画「わが谷は緑なりき」。
80年前の1941年製作の映画、現在今尚も心に残る名画です。
舞台は、ウェールズの小さな谷にある炭鉱町。
主人公は、過去を振り返る(50年昔は少年だった頃の)自分。
ストーリーは、その少年の目を通して、当時の炭鉱町と家族の思い出が甦るのです。
貧しいながらも愛情溢れる家族の思い出、5人の兄たち、姉1人の大家族ゆえに次々と降りかかる難題。
炭鉱へ仕事を求めて人余り、賃金が下がる、炭鉱の仕事が無くなる解雇される労働者達。
嫁を貰ったのに崩落事故で亡くなる一番上の兄。
貧しさ故に、アメリカやニュージーランドへ移民して行く兄達。
末っ子の主人公である少年は勉強して町の学校に進むが、貧しい谷の炭鉱の子として蔑まれイジメられて殴られて帰宅。
炭鉱の村の大人は、主人公である少年に「人生にはケンカも必要だ」とボクシングを教える。
1人の姉に対しても村中で不埒な噂が飛び交う。
最後には、父親も落盤事故で亡くすという悲劇。
しかし、この映画は悲しい結末で終わりません。
善き過去の思い出が、何10年経とうが、50年経ても、心に鮮やかに生きている事、その証を伝えてくれる素晴らしい映画でした❗
故郷の百島での思い出と、とても重なる名画です。
ウェールズへは、車でぐるりと旅した事もあります。
個人的にも、不思議な忘れられない思い出があります。
炭鉱町のような小さな町を通り抜けて、ガードレールの無い崖の山道をくねくね曲がり続けて登り、崖の下に落ちたら怖いと思いながら運転したこと。
殆ど先が見えない真っ白な霧の中を走ったこと。
田舎道を走っていると、お花一面で飾った非常に美しい外観のパブ。
山の中で、竜宮城と出会ったような思い出が、ウェールズにはあります。
ウェールズは、スコットランド、アイルランドとは異なる雰囲気があります。
イングランドに対してもほとんど敵愾心もなく、殆ど同化しているような印象が残っています。
「わが谷は緑ありき」・・誉れ高い名画です❗
観終えたら、小室さん、眞子さんの結婚会見のニュースが流れていました。
王子様、お姫様のような語り口・・ニューヨークのマンハッタン島は、緑ありきかな?
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