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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

地蔵盆

2012年08月23日 | 百伝。
今日は、処暑。

まだまだ、暑い福井地方です。

福井県小浜市では、地蔵盆の行事が行われていました。

地蔵盆・・って、近畿地方、独特のものかもしれません。

写真は、京都市街地のとある露地を入った地域での地蔵盆の提灯です。



子どもたちが主人公であり、その成長を健やかに見守る行事です。

子どもたちが輪になって坐り、大きな数珠を廻す、百万遍に似た数珠繰りの京都の行事です。



もともとは、京都が、起源だということです。

道祖神信仰や愛宕信仰との関係を指摘する説などもあります。

・・とは言え、もちろんお盆に関わる供養の側面も見られます。

ただし、地蔵盆の起源については、、なかなか簡単にはいかないようです。

百島のように、新盆の家では地蔵盆に独特の形で参加する地域も見られます。

「ご詠歌」(念仏合唱)が謳われる場合もあります。

でも、遠い記憶の中で、子供にお菓子を配っていた行事が、百島の本村の坂上(さこじょ)地区であったような気もします。

子供にお菓子を配る日だと、教わったような気もします。

京都の方に、その起源を訊いたのですが、織田信長、明智光秀の時代に、地を鎮めるために、土の中に、お地蔵さんを沢山埋めたようです。

まだまだ、掘れば・・お地蔵さんが土の中から現われる地域もあるとか。

お地蔵さんは、子どもの眩しさと未来で通じ合うものがあります。

百島に居るお地蔵さんも、遠い先人の祈りや願いを込めたものなのでしょう。



合掌

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