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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

ティータイム。

2024年06月27日 | 百伝。

天皇皇后両陛下が、今、英国を公式訪問中。

両陛下が留学していたオックスフォード、日本語で表記すると、牛ヶ原の津(牧草地に水が流れる浅瀬)かな?

オックスフォードにテムズ川が流れていたかな?

若き頃の天皇陛下が留学を終えて、帰国する際、「このまま時間が止まって欲しい」と思うぐらい胸中に迫るものがあったと自伝に書いています。

全く共感同感できます。

僕自身、ロンドンに半年間、ブライトンに延べ2年半、計約3年間程、英国暮らしを体験しました。

イングランド、ウェールズ、スコットランドへの旅、例えば、ここでシェイクスピアが生きていた、マルクスが資本論を著した、ディケンズが、ヴァージニア・ウルフが歩いていた、と想像するだけで英国での体験がファンタジーになります。

例えば、散策していた頃のエディンバラの街角のカフェで、当時作家志望の若く貧しかった J ・K  ローリングが夢中で「ハリーポッター」を書いていたんだ、と振り返るだけで英国での思い出生活がファンタジーから現実に変わります。

夢は、夢中という夢の途中だとか❗

波打つような上下する体調ですが、元気が快復しました。

以前、尾道百島へ帰省する度にトランクの中にグローブとボール、それと卓球ラケットを詰め込んでいましたが、今は何処にあるのやら?

今は、草刈り用の長い柄を持つ鎌やら鍬やらの道具をホームセンターで探して買うのが楽しみになりました。

近いうちに草刈りに行けるはず。

昨日は、日本のポンペイと呼ばれる一乗谷朝倉遺跡へ。

暑かったです。

朝倉御膳の昼食を頂きながら会話した事。

英国生活の体験が無いならば、きっと東京生活にしがみついたままの人生だったかも・・・多分、無理して購入したタワーマンションの低層階で暮らして、高層階の住民へのコンプレックスを抱きながら、東京生活を続けていたかも知れません。

それとも、ホームレスになっていたかも知れません。

人生は後悔するもの、そんな人生です。

イングランドという地形は、高い山が無くて牧草地、畑、なだらかな丘がアップダウン、そんな風景が続いています。

鼻の中が真っ黒になるロンドンから郊外へ出ると、その風景が実に美しい❗

ピーターラビット、ワーズワースの故郷湖水地方も思い出します。

お世話になった英国人がよく言っていました。

「この牧草地でのアグリカルチャ・スメル(牛の糞の匂い)こそが、健康の源だ」と言いながら、大きな呼吸をしていました。

ニオイもクサイも、抗体物質なのです。

その方は、王室よりも長い歴史ある没落貴族出身、先祖にはロンドン市長、親戚にはBBCテレビに出演していた評論家、いろいろ学べた出会いでした。

驚いたのは、世界中から届いた切手収集帖があって、江戸時代幕末に徳川幕府が発行した切手を見つけた事。

最近、やっとその方の祖父が書いた小説(エジプト滞在記)を、じっくり読んでいます。

帰国後、東京生活脱出、地方生活へ戻れた要因は、すべて英国での出会いでした❗

ビートルズのCome togetherはよく分からないままの Let it be です。

人生の善き出会いに感謝です。

さて余談ですが、百島中学校は、「もも中」です。

テレビを観ていると、福岡市の百道(ももち)中学校は、地元では「もっ中」と呼ぶらしい、あの界隈を散策した事があります。

サザエさん家族のオブジェがいっぱい並んでいました。

海が見える、山が見える、丘に上がる、当たり前の日常ではなくて、日本の宝、有り難く特別な日常風景なのです。

夕方、同級生と電話で会話。

ラジオを聴きながら草刈りを楽しみ、その後は、好きな音楽を聴きながら百島でのティータイムを楽しみにします。

よい香りも想いも物質なのです。



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