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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

25年前の5月1日。

2024年05月01日 | 百伝。

令和天皇の即位から5年。

5年前の今日、令和の時代がスタートしました。

さて、25年前の今日5月1日の一番大きなニュースは、何だったのか?

ご存知ですか?

尾道と今治間の「しまなみ海道全線開通」の記念日なのです。

大きな祝賀式典も開催されました。

25年前の今日、現天皇皇后両陛下は、その祝賀式典に出席されていたため、百島の対岸の浦崎(尾道市)のホテルに御滞在されていました。

何故、それを鮮明に記憶しているかと言うと、25年前の今日、百島へ帰省した日なのです。

高速道路も一般道路も交通規制があり、尾道界隈は、大混雑、大渋滞でした。

やっとの思いで、向島の歌港に着いたと思ったら、備後商船の百島行き最終フェリーは、目の前でちょうど出航したあと、間に合わなかったのです。

当時は、家内と幼い息子の家族3人での帰省・・・公衆電話から、実家の百島へ「最終フェリーの乗り遅れたから、どこかに泊まる」と連絡しました。

すると、父親から「船を手配するから、道越桟橋(浦崎町)に廻れ、着いたら連絡するように」とのこと。

道越桟橋に着くと、公衆電話がありません。

地元の家族連れの方が歩いていたので、公衆電話の場所を訊くと「どうしたのですか?」とのこと。

「これから、百島へ帰るために、船を呼ぶために電話したいんです」と言うと、「これを使ってください」とのこと。

・・・驚いたなぁ!

差し出されたのは、「携帯電話」でした!

ほんの25年前、ぼちぼち先進的な人たちが使い始めていた「携帯電話」到来の時代がスタートしていたのです。

それをお借りして、百島の実家へ連絡。

車を道越桟橋に置いて、迎えに来たポンポン船「百島丸」で、やっと実家に無事到着出来たのです。

あの時、携帯電話をお借りした方から、「今日は、皇太子ご夫婦が来られていて、この辺、大変なんですよ」とおしゃっていたのが印象に残っています。

浦崎の道越港から、百島福田港まで、僅か10~15分程度の船旅。

皇太子ご夫妻の宿泊しているホテルの煌々とした光を仰ぎ見上げながら、ポンポン船に初めて乗った幼かった息子が、大はしゃぎで楽しそうな様子、光景が甦ります。

息子は、今でも、その光景をよく覚えています。

余談ですが、天皇のカラオケ十八番は、演歌「氷雨」だったとのこと。



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