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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

段原の難波エミ子様。

2021年05月19日 | 空木宝剣

段原中町4丁目 難波エミ子さんからの便り
「渡辺さん、お元気ですか? 青空天井を見上げながら、あなたのことを思い、涙しています。」

終戦当時16才。
青春を戦争とその後の混乱で過ごした世代。

難波エミ子さん、実は小生、あなたのことを知る由もないのです。

あなたと、母渡辺が親友だった時代。
広島に原爆が落とされる前の宇品や陸軍被服支廠、五日市の外れの洞雲寺での寄宿生活。
こっくりさんの話。

昭和3年12月28日生まれの母は、コロナ禍の令和3年4月4日に、この世を旅立ちました。

比治山のかげで爆風が弱められた段原界隈でも青空天井。

晩年、耳にたこが出来るほど、聞かされた難波エミ子さんの話。

昭和の終わり頃の都市開発で、すっかり様変わりした段原の街。

平成の世になって、いつしか音信が途絶えたようです。

父よりも、小生よりも早く、母と友人だった難波エミ子様。

今はの際の意識が朦朧とした時でさえ、「段原中町4丁目 ナンバ エミコさん」と声かけすると、かすかに目が動きました。

もしも、別の世で、昭和の若き日にフィードバックできましたら、仲良くして下さい。

戦争からも生き延びた母も、このコロナ禍を避けて、そちらに逝ったようです。

     
合掌 



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