百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

十月の五月。

2021年10月21日 | 空木宝剣

珍しや さつき一輪 くるい咲き

十月も下旬にかかり、コロナも小康状態と一息つく間もなく、今度は原油相場の高騰、その上円安傾向が輸入物の値上がりに拍車をかける、泣きっ面に蜂状態。

おまけに、阿蘇山の噴火と、災害列島日本を考えると、一刻も油断できない。

「歴史は遡上し俎上する」

この世は、まな板の舞台。

生から動を得て静に還るまでの時間割。

備えあれば憂いなし(左氏伝)の代名詞が、ヘッジという保険つなぎ。

エネルギーを地中に頼るのでなく、地上の物は、地上で解決。

団塊が子供の頃の、五右衛門風呂。

風呂焚きのエネルギーは、たばこの枯れた茎やら、枯れた木の枝。

軒下には、薪割りした木が積み重ねられ、これは煮炊きする竈(くど)のエネルギー。

自然の手入れや、手間をかけた生活が、戦後昭和の20年代にはあった。

火力水力風力水素力。

そもそも、過分なエネルギーがなければ、戦闘機も戦車もミサイルも動かない。

為替の安い国を求めて、エネルギーは動いて行く。

1ドル360円時代。海外旅行は夢。舶来品は憧れだった。

あれから半世紀以上、為替は1ドル100円台の円高時代。

夢や憧れは消えて、現となった。

焚き火をして暖をとった夢多き頃がなつかしい。