珍しや さつき一輪 くるい咲き
十月も下旬にかかり、コロナも小康状態と一息つく間もなく、今度は原油相場の高騰、その上円安傾向が輸入物の値上がりに拍車をかける、泣きっ面に蜂状態。
おまけに、阿蘇山の噴火と、災害列島日本を考えると、一刻も油断できない。
「歴史は遡上し俎上する」
この世は、まな板の舞台。
生から動を得て静に還るまでの時間割。
備えあれば憂いなし(左氏伝)の代名詞が、ヘッジという保険つなぎ。
エネルギーを地中に頼るのでなく、地上の物は、地上で解決。
団塊が子供の頃の、五右衛門風呂。
風呂焚きのエネルギーは、たばこの枯れた茎やら、枯れた木の枝。
軒下には、薪割りした木が積み重ねられ、これは煮炊きする竈(くど)のエネルギー。
自然の手入れや、手間をかけた生活が、戦後昭和の20年代にはあった。
火力水力風力水素力。
そもそも、過分なエネルギーがなければ、戦闘機も戦車もミサイルも動かない。
為替の安い国を求めて、エネルギーは動いて行く。
1ドル360円時代。海外旅行は夢。舶来品は憧れだった。
あれから半世紀以上、為替は1ドル100円台の円高時代。
夢や憧れは消えて、現となった。
焚き火をして暖をとった夢多き頃がなつかしい。