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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

写経甲子園。

2017年08月24日 | 百伝。

還暦以上の広島県高校野球ファン世代には、忘れられない決勝戦があります。

ちょうど50年前の第49回夏の甲子園の決勝戦。

広島県代表広陵高校は、千葉県代表の習志野高校に初回表に2点を先取されて敗退、準優勝。

そう、独特の投球スタイルの宇根投手を擁した広陵高校の準優勝で終わった夏の甲子園でした。

郷土愛を全面に出しての応援の結果、準優勝という敗北感は、子供心に悔しさという感情を初めて自覚できた出来事でした。

あれから50年、そして、今年もまた広陵高校の準優勝。

あれから、広島県代表の高校球児の春夏を通じての勝敗、活躍・・勝った試合は、ほとんど記憶はないです。

が、広島県勢の大敗した試合は、よく憶えています。

だから、10年前の第89回広陵高校の僅差での準優勝は、それほど心の記録も記憶もありません。

例えば・・よく憶えているのは、第64回の決勝戦。

徳島の池田高校に、投打で圧倒されて、10点差で大敗した広島商業の準優勝。

伝統の広島野球が崩壊したと酷評されたものです。

そして、昨日の10点差での準優勝は、50年前の子供の頃に味わった記憶を、有り難く、心甦えらせてくれた出来事でした。

ところで、優勝した埼玉県の花咲徳栄高校野球チームの面々・・イケメン揃いだとの事。

・・顔立ちで負けたという噂もあります。

来年は、第100回を数える夏の甲子園・・ありがとう。

毎年毎年、白球を黒い文字で追いかけるような気持ちにしてくれます。

写経のような世界です。

合掌。