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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

心のリフォーム。

2017年08月01日 | 百伝。
毎年、奈良県にある「ぽっくり寺」へ、とある町内会の「ピン・コロリを願う元気な高齢者御一行様」がお参りに出かけておりました。

ある年、ぽっくり寺から帰宅した翌日、お仲間の一人が見事にピンコロリとあの世に旅立ったとのこと。

以来、翌年からの「ぽっくり寺」への行事は、中止になったとのことでした。

人間は、なんだかんだ言っても、元気がある限り一日でも長く生きたいのでしょう。

先週、なるべく人のいない時間を見計らって、とある住宅建設業のリフォーム展会場に出かけて参りました。



色々と至り尽くせり、様々なサービスがあるものです。



要は、賢く補助金を使ってのリフォーム紹介です。





「老後の終の住処」は、どこまで自宅改造のリフォームが必要なのか?・・夫婦で考え込んでしまいました。

先日、NHKのテレビ番組「72時間」を観ていると、神奈川県の三浦半島にある巨大な老人ホームが舞台でした。

太平洋の海を眺めながら老後を過ごす「至り尽くせりの終の住処」という立地で、全国から経済的に余裕のある単身高齢者やら60歳過ぎの夫婦の入居希望者が多いとのこと。

他県のこういう類の施設に入ると、墓じまいも必要だろうし、今で言うと永代供養墓とか考えなければならないのでしょう。

・・再び、夫婦で考え込んでしまいました。

その一方で、空き家は増え続けているのに、単身高齢者のアパート入居の難しさが、ニュースでクローズアップされていました。

この社会の格差は、何だろうなぁ?

こういう社会問題は、避けても無くなりません。

老後の心配は、金銭的な心配でもあります。

お金が無くなれば、生活が出来なくなるという心配です。

多分、ひとつの住処、ひとつの仕事場所という固定観念があるのかもしれません。

でも、その心配は、元気な老後生活です。

そのすぐあとに、待ち構えている現実は、お金の心配も人間関係の煩いも消え、歩行も自立できず、食事も排泄も誰かの介助が必要、自分で判断決断できない、寝たきりの高齢者の終焉です。

その家族にも、その寝たきりの高齢者にも、いろいろな事情があります。

その介護に従事する者にも、いろんな事情があります。

・・その日本社会の未来も想像してみます。

誰からも介護されないという孤独な介護難民という高齢者の圧倒的な増加です。

・・八月になりました。

今日、申し送りノートに書いたこと。

「介護職は、社会に酷使される仕事だと考えないこと。社会の救世主としての存在意義を持つべき仕事であること」

今日、日記に書いたこと。

「去年の今頃、一時停止せずに隠れパトカーに呼ばれて罰金。今日、同じ場所で再び隠れパトカー。勿論一時停止確認済。日本で一番交通マナーの良いドライバーになろう♪」

・・心のリフォームです。